気分はポレポレ よろず情報ブログ

大好きな文房具や書籍、日常のことなどを随時更新中です!

読書-おすすめ

「クロコダイル・ティアーズ」 (雫井 脩介)

「話してみなければ分からない」というのは、対人関係で良く言われることだ。特に、最近ではメールやSNSでやり取りすることが多いため、「頻繁にやり取りするけれども声を聞いたことがない」という相手も多いのではないだろうか。だからこそ、機会があれば短…

「スワイプ厳禁 変死した大学生のスマホ」(知念 実希人)

最近では書籍を電子版で読む人が増えてきていて、ある調査によると電子書籍の利用経験者は58.4%で、現在利用している人が37.9%なのたとか。私も基本的には紙の書籍がすきなのだが、出張時などに書籍を持ち歩くと嵩張るので、紙の書籍と電子書籍の両方を利用…

火喰鳥 羽州ぼろ鳶組(今村翔吾)

2025年の1月から8月上旬までに東京都内で発生した火災は3,034件。2024年1年間では4,518件ったので、少し増加傾向にあるようだ。また、ここ最近で増加傾向にあるのがモバイルバッテリーや電動キックボード、ノートPCのバッテリーから出火するケース。先日もモ…

「お梅は呪いたい」(藤崎 翔)

季節が夏になると登場するのが「怪談」などの怖い話。子どもの頃は怖くて怖くて仕方がないのに、ついつい見てしまって夜眠れないというようなことがありました。「ゾクッとすると暑さを忘れる」というのが怪談番組のうたい文句でしたが、いやいやどうして、…

「対馬の海に沈む」(窪田 新之助)

本好きで色々なジャンルの本を読むが、最近では時代小説やミステリー小説を読むことが多い。ところが、毎週読んでいる新聞の書評に、ちょっと気になるタイトルのノンフィクション作品が掲載されていた。「事実は小説よりも奇なり」という言葉がある通り、ノ…

「『三河雑兵心得』読み始め3巻セット」(井原忠政)

旅行をすると宿泊先にある書店に立ち寄ることが多い。書店に並んでいる本はほとんど同じ売れ筋の書籍が並んでいるが、その土地ならではの書籍を並べていることが多いからだ。自分の生まれ育った地域が物語の舞台になっているのは嬉しいもので、大都市よりも…

「夜逃げ屋日記(1〜4)」(宮野シンイチ)

漫画やコミックというと娯楽物というイメージがあり、小説などに比べるとやや軽く見られてしまうような気がする。子どもの頃に漫画を読んでいるとよく「漫画ばっかり読んでいないで本でも読みなさい」と言われたものだが、「漫画番長」を自称するほど漫画や…

「口に関するアンケート」(背筋)

CDやDVDなどを購入する際に「パケ買い」という言葉がある。パッケージに惹かれて買ってしまうことを指すが、本も同じく表紙の絵に惹かれて手に取るということが多々ある。表紙を含めた装丁で本の中身や雰囲気がわかることも多いので、装丁というのはかなり重…

「いいえ私は幻の女」大石 大

歳をとってきてだいぶ物忘れがひどくなってきた。用事があって隣の部屋に行ったのに、部屋に入ったとたんに何をしに来たのかを忘れたり、身近な人の名前が出てこなくなったりするのはしょっちゅうだ。それでも、嫌な思いをしたことや失敗したことはいつまで…

「ネメシスの使者」中山 七里

警察は国民の安全や安心を守る仕事で、犯罪捜査はもとより交通取り締りやパトロールなど多岐にわたった活動を行っている。事件や事故のニュースで天候や時刻に関わらず対応している姿を見ると、本当に頭が下がる思いがする。 子どもの頃には人気の刑事ドラマ…

書店を歩いて書籍に出会う

電子書籍は手軽に購入できてかさばらず、読み終わっても棚などに仕舞う必要が無くて便利だ。私も最近は電子書籍を買うことが多くなったが、出張の際などでもiPad miniに電子書籍を入れておけば、荷物が重くならずに済む。しかし、難点は自分好みの書籍に出会…

【書評】「討ち入りたくない内蔵助」(白蔵 盈太)

本好きの父親の影響で子どもの頃から本好きだったが、小学生の頃には「伝記」を読むことが多かった。「ベーブ・ルース」や「ヘレンケラー」、「野口英世」や「キュリー夫人」など、国内外の偉人たちの伝記を読んではすごいなと思ったものだ。 歴史上の功績を…

書評「あの日、松の廊下で 」(白蔵 盈太 )

歴史の世界に「たられば」は無いが、「あの時こうだったら歴史はどのようになっていたのか」を考えるのはなかなか楽しいものだ。同じように、歴史上の出来事をもう少し身近な出来事として捉えられれば、歴史の勉強がもっと楽しくなるのかもしれない。 学生の…

「ミカエルの鼓動」(柚月裕子)

これまで幸いなことに、大きな怪我を負ったり病気をしたりすることがなく、入院するという経験がなかった。しかし、昨年受診した人間ドックで大腸ポリープが見つかり、内視鏡手術をすることになった。手術といっても内視鏡を使った簡単なものだったのだが、…

「蔦屋」(谷津 矢車)ー2025年NHK大河ドラマ「べらぼう」の原作

幼い頃から漫画好きで、ひらがなもカタカナも漢字も漫画で覚えたと言っても過言ではない。その後、父親が本好きだったことも影響して本好きとなり、小学生の頃から図書館の本を片っ端から読んでいた。小学生の頃に両親に買ってもらえるのは「伝記」や「名作…

「まりも日記」(真梨幸子)

昔、実家で猫を飼っていて、マンガ本に夢中になっていると気がつかないうちに隣に座っていたり、昼寝から目が覚めるとすぐ隣で寝ていたりと、何となく気が合う友達のような関係だった。猫好きだったかというとそうでもなく、近くに来れば話しかけたり触った…

「実は、拙者は。」(白蔵盈太)

子どもの頃は近所にある祖父母の家で遊ぶことが多かったため、一緒に見るテレビ番組は大相撲やNHKドラマ、時代劇という番組多かった。当時はテレビのチャンネルが今よりもかなり少なかったこともあって、子ども向けの番組がそれほどなかったということもある…

「赤ずきん、ピノキオ拾って死体と出会う。」(青柳 碧人)

朝夕が少しずつ涼しくなってきて、ようやく秋を感じるようになってきた。年々暑い日が長引くので「秋」の期間がとても短く感じるが、秋といえば本好きとしては「読書の秋」が真っ先に頭に浮かぶだろう。書店でいろいろな催し物が行われると、季節を感じてワ…

「法廷占拠 爆弾2」(呉 勝浩)

呉 勝浩さんが書かれた「法廷占拠 爆弾2」は以前ご紹介した「爆弾」の続編で、前作以上にどんでん返しの数々に驚かされる作品だった。 法廷に囚われた100人を、ひとり残らず救い出せ! 未曾有の連続爆破事件から一年。 スズキタゴサクの裁判の最中、遺族席か…

「手話だからいえること 泣いた青鬼の謎」(丸山正樹)

映画や小説で「スピンオフ作品」という言葉を時々聞く。スピンオフ作品とは、映画やドラマ、小説などの人気作品から派生した物語で、脇役だった登場人物が主役となって活躍するという内容だ。アニメでは「ミニオンズ」や「ペンギンズ」が有名だが、本編を見…

「怖ガラセ屋サン」(澤村伊智)

夏になると怪談や超常現象のことが取り上げられるが、暑い夜には背筋がゾクッとするような話は少しの間だけ暑さを忘れそうだ。 怖い話というと、怪談、妖怪話、心霊現象などいろいろなジャンルがあるが、「都市伝説」というのもその一つだろう。都市伝説の第…

「逆ソクラテス」(伊坂幸太郎)

小学生の頃は時間は無限にあると思っていながらも、当時は自宅と学校がメインでいろいろなことに感動しながら、悩みながら過ごしていたような気がする。クラスの中で、喧嘩をしたり、いじめたりいじめられたりというようなことも多々あって、それでも休み時…

「練習しないで、字がうまくなる!」(阿久津直記)

私は生まれつき左利きで、箸やハサミなどの生活用品はすべて左手で使うが、文字だけは右手で書くように幼い頃から書道を習わされた。昔は左手で文字を書くことがよろしくないという風潮だったので、私のように右手で文字を書くよう矯正された子どもは多かっ…

「新!店長がバカすぎて」(早見和真)

子供のころから本が好きで、いまでも大きな書店に行くと思わず店内を見渡してついついニンマリとしてしまう。大げさな言い方かもしれないが、書店には「書籍」という人類にとって無くてはならないものが詰め込まれていて、さらに人を非現実的な空想の世界に…

「株の超入門書」、株を始めるならまずはここから

日経平均株価が4万円台を突破したとして、ニュースでも大きく取り上げられていましたよね。また、そういったこともあって株式投資も話題が取り上げられることが多くなって、最近では小学生向けの株式投資セミナーなども開催されているのだとか。今後、年金受…

「あなたが殺したのは誰 」まさき としか

私が就職のために九州の片田舎から上京したのは、かれこれ40年ほど前のこと。田舎生まれで田舎育ちの私には「東京」という言葉がとても魅力的で、地元に残る同級生たちに対しても「東京で働く」ということはちょっと自慢になることでもあった。昭和の最後の…

「踏切の幽霊」(高野 和明)

東京では鉄道の高架化工事が進められていて、いわゆる「開かずの踏切」が徐々に減ってきている。しかし、私が通勤で使っている路線はまだまだ踏切が残っていて、1週間に何回かは遮断機が降りた踏切を無理に横断する人がいて、その度に電車が急停車して数分…

繰り返し読んでしまう傑作、「ワンダフル・ライフ」(丸山正樹)

つい最近NHKでドラマ化された、丸山正樹さんの「デフ・ヴォイス 法廷の手話通訳士 」。手話を学ぶ者にとっては必読の一冊ですが、それ以外にも丸山正樹さんは刑事物だったり社会はミステリーだったりと幅広い内容の物語を書かれています。その中でも、衝撃的…

感情移入必至!知念実希人の一気読み必須作品「となりのナースエイド」

元来、体が丈夫な方で、病気や怪我で入院することなく過ごしてきた。しかし、数年前に盲腸近くに腫瘍が見つかり内視鏡手術をすることになったのだが、腫瘍のできた場所が腸壁が薄い場所だったので大事をとって入院しての手術となった。入院と言っても一泊だ…

【オススメの一冊】「爆弾」(呉 勝浩)

皆さんは本を選ぶ時際に、どのような情報をもとにして選んでいらっしゃるでしょうか。書店の平台に並べられているものを覗いて決める方もいらっしゃれば、お気に入りの作家さんの本を選ぶ方やテレビやネットなどで評判の書籍を選ぶ方もいらっしゃるのではな…