気分はポレポレ

大好きな文房具や書籍、日常のことなどを随時更新中です!

読書-おすすめ

「大河への道」(立川志の輔)

若い頃はバイクに乗っていたので、頻繁に地図を見ていた。当時は400㏄の単気筒バイクでいろいろな場所に出かけていたが、頼りにしていたのはタンクバッグに入れたツーリングマップだった。今でこそスマホでルートガイドが出来るようになったが、当時は出発前…

「カエルの小指」(道尾秀介)

読書好きで、年がら年中書籍を読んでいる。紙媒体の書籍が好きで、常に文庫本か単行本が手元にないと落ち着かないぐらいだが、出張や旅行の際には嵩張るのでいた仕方なくiPadに電子書籍を入れて持ち歩いている。常に数冊の書籍が手元にないとソワソワしてし…

「カラスの親指」(道尾秀介)

人に騙されたり嘘をつかれたりするのは、とても悔しいし悲しい。程度の差こそあるものの、自分が原因で失敗したことよりも悔しくて悲しいことが多く、何年経っても何十年経っても忘れられないこともある。 逆に、自分がこれまで、誰も騙さず誰にも嘘をついた…

鋭い解釈の「新明解国語辞典 」は辞書というより読み物だ

中高生の頃に一番使っていた辞書は英和辞書で、3才年上の兄からのお下がりだったので常にボロボロだったのを思い出す。だからといって「新しい辞書が欲しいな〜」などとは一切思わず、私と違って勉強熱心だった兄の書き込みを「なるほどね」とぼんやり見て…

「赤と青とエスキース」(青山美智子)、ぐっと胸に響く一冊

生まれてから半世紀以上が過ぎてくると、今までの人生をふと振り返ることが多くなる。そんな時には失敗したことや恥ずかしかったことを思い出すことが多いのだが、楽しかったことや嬉しかったことを思い出すこともある。割合としては6対4ぐらいだろうか。性…

「一九六一東京ハウス」(真梨幸子)

1960年代は東京オリンピックが開催されたり新幹線が走り始めたりと、高度成長期のど真ん中だった。私が生まれたのは1960年代の初めだが、生まれ育ったのが九州の片田舎だったので、道路はまだまだ舗装されておらずオート三輪が土煙を上げながら走っていると…

2021年 読んで良かった心温まる書籍3選

本好きな割にはそれほど多くの書籍を読んでいるわけではなく、今年は一年で135冊ほど読んだ。ほとんどが小説で、一割ほどがビジネス書という内訳だ。子どもの頃から本を読むのが好きでSFや冒険小説を好んで読んでいたが、物語に没入すると旅に出たような気分…

「あなたのための時空のはざま」(矢崎存美)

小学生の頃はSF物が大好きで、宇宙旅行やタイムスリップの物語をワクワクしながら読んだものだ。中高生になるとSF映画を良くみるようになって、「猿の惑星」や「カプリコンワン」などを観ては友人と熱く語ったことなどを思い出す。 特にタイムトスリップはSF…

「ミッキーマウスの憂鬱ふたたび (新潮文庫)」(松岡圭祐)

その昔、ディズニーランドのセキュリティオフィサーを経験されていた方と一緒に仕事をしたことがある。もう60歳近い方だったが、長年勤められた会社を早期退職してディズニーランドで数年アルバイトをし、それから改めて営業職として再就職をされた方だった…

「知らないと恥をかく世界の大問題12 世界のリーダー、決断の行方 (角川新書) 新書 –」(池上 彰)

テレビを見ない若い世代が多いそうだ。テレビ自体を持っていないという人もけっこう多いようで、モニターはあってもゲーム機を繋ぐために使っているのだとか。「一人暮らしをしたらまずはテレビと冷蔵庫と洗濯機を揃える」という時代はすっかり昔のことにな…

「ごめん。」(加藤 元)

素敵な内容の本を買ってじっくりと読む。できれば何日かに分けて読むのではなく、物語に没頭して一気に読み切ってしまう。本好きの方にとっては、こういう時間を過ごすのは贅沢なことなのではないだろうか。私も読書が好きなので「没頭して一気読み」という…

「エミリの小さな包丁 」(森沢明夫)

食べることが好きな私は独身の頃は炊事をするのも好きで、休みの日には材料を買ってきては煮物や焼き物など自炊生活を楽しんでいた。当時は山登りやバイクツーリングが好きだったので、室内でもメスティンというアウトドア用品を使ってお米を炊いていた。家…

「ルビンの壺が割れた」(宿野かほる)

昨年に引き続き今年も読書量が増えている。それは非常事態宣言などが出ておうち時間が増えたからであり、休日は不要不急の外出を極力避けているからだ。元々出歩くのが好きで夫婦揃って近場を散策したり美術館巡りをしたりするのが好きだったが、逆に家での…

「るきさん」(高野文子)

皆さんは本を選ぶ時に、どのような情報を元にして選ぶことが多いだろうか。最近ではネットで本を注文していると、注文履歴に応じておすすめの書籍がプッシュ通知されるようになってきたので、好みの本に関する情報がすぐに届いてそれはそれで便利だなと思う…

「小泉今日子書評集」(小泉今日子)

小泉今日子さんと言えば女優だと思う方が多いかもしれないが、私の年代では「小泉今日子」ではなく「キョンキョン」であり「アイドル」なのである。良い年をしてキョンキョンでもないだろうと言われるかもしれないが、友人などと話をしていても「小泉今日子…

「偶然屋 」 (七尾 与史)

JR新宿駅で私鉄に乗り換えるために改札を出た時に、高校の同級生とばったり出会ったことがある。九州の片田舎にある高校を卒業してからかなりの年月が経っていたが、お互いに一眼見た時に同級生だと分かった。週末の大混雑した改札前だったので、出会う確率…

「なぜ世界を知るべきなのか (小学館Youth Books)」(池上 彰)

年齢を重ねることによって自然と身に付く知識や経験がいくつかあって、それを自分の子どもや周囲の若い人に教えてあげることで感謝されることもある。また、これまで携わってきた仕事や役割によって得ることのできた経験則によるカンのようなものもあって、…

「満月珈琲店の星詠み」(望月麻衣)

「当たるも八卦当たらぬも八卦」という言葉がある。「占いは当たることもあれば当たらないこともある」という意味だが、それが分かっていてもついつい信じてしまうのが占いだ。いや、信じているというよりは一種のゲームのようなもので、だからこそ毎朝テレ…

「氷柱(つらら)の声」(くどう れいん)

東日本大震災が発生してから10年。東京に居た私は職場から当日帰れず、その後しばらく物不足に悩まされた程度だったが、それでもこれから世の中がどうなっていくんだろうと漠然とした不安を持ったことを思い出す。それも年月が経つにつれて毎日の生活に紛れ…

「彼女の時効」(新津きよみ)

死んだ人が見えるとか写真に写るというような話は、夏になってくるとテレビを中心に増えてくる。怪談や超常現象というのは夏の風物詩のようなものだが、子どもの頃にはそれが怖くて怖くて、だったら見なければ良いのに好奇心で見てしまい、それが元で夜怖く…

「病と妖怪 ―予言獣アマビエの正体」(東郷 隆)

予言をする妖怪「アマビエ」。新型コロナの感染拡大で不安が広がった際に、妖怪掛け軸専門店がアマビエをSNSで紹介し、さらに水木プロダクションが水木しげるさんの描かれたアマビエのイラストをTwitter上にアップして爆発的に広がった。これほど一気に知名…

「ランチタイムのぶたぶた」(矢崎存美)

20代の頃はいつも腹ペコだった記憶があって、味はともかくとして安くて量の多い食事を好んで食べていた。30代、40代は仕事も忙しくて息子も生まれて、とにかくバワーのつく食事をとっていたような気がする。 そして50代も後半になった今は、量は少なくて良い…

「うたうおばけ」(くどう れいん)

盛岡市在住の歌人“くどうれいん”さんが綴る言葉は、ひとつひとつがとても軽やかで輝いている。言葉を大切にする歌人だからであろう。以前、盛岡市の独立系書店BOOKNEADが独自に出版した「わたしを空腹にしないほうがいい」を読んでそう思ったが、今回「うた…

「コンビニたそがれ堂」(村山早紀)

若い頃はまだ住まいの近くにコンビニがなくて、独身寮に住んでいた私は夜お腹が空いても買いに行く場所がなく、年末年始やお盆の時期も事前に必要なものを買いだめしておかないといけなかった。年末年始に開いていたのはお寿司屋さんぐらいだっただろうか。…

「わたしを空腹にしないほうがいい」(くどうれいん)

世の中にはたくさんの書籍が発売されていて、まさに星の数ほど出版されている。既に絶版となっている書籍を除いてもその数は膨大で、一生のうちに読むことのできる数はほんの一部なんだなと改めてそう思う。 私は読書好きで、テレビを見ている時間より本や雑…

「ぼくにはこれしかなかった。」(早坂大輔)

会社員として働きはじめてから、かれこれ40年近くが経った。入社以来ひとつの会社に勤めているのだが、各地への転勤を含めてよくもまあこんなに長くひとつの会社で働いたもんだなと思う。だからと言って一度も会社を辞めたくなったことがない訳ではなく、誰…

「百貨の魔法」(村山早紀)

生まれ育った九州の田舎町に、春の花の名前がついた百貨店があった。現在は廃業してしまったが、戦後15年後の昭和35年に建てられた百貨店で、物心ついた頃には既に町の中心部で皆が集まる場所となっていた。私も幼稚園児や小学生の頃は屋上の遊具で遊び、中…

「星をつける女 疑惑のウニ 」(原 宏一)[「穢れた舌」改題]

お酒が飲めずタバコも吸わないということあって、美味しいものを食べるのが好きだ。特に5年ほど前にタバコをやめてからは、味覚が以前よりも良くなったようで、たとえば美味しい水とそうではない水の差が良くわかったり、野菜や魚などの鮮度が分かるようにな…

「定年入門: イキイキしなくちゃダメですか」(髙橋秀実)

会社員であれば誰しも、いつかは「定年退職」を迎える。かくいう私もあと数年で定年退職になるが、定年退職後のプランはまだ何となくぼんやりとしている感じだ。 私が入社したのは昭和の最後の頃で、携帯電話どころかパソコンもワープロも無く、ようやくコン…

また頑張ろうと思える一冊「ビタミンF」(重松清)

若い頃はどれだけ運動しても、どれだけ仕事をしても、体も心も回復するのが早かった。もう体が動かないというぐらいスポーツをしても、たくさん食べてたくさん眠れば数日で回復した。夜遅くまで仕事をしてそれなりにストレスを感じても、美味しいものを食べ…