気分はポレポレ よろず情報ブログ

大好きな文房具や書籍、日常のことなどを随時更新中です!

読書

【読書感想】「湯治場のぶたぶた」(矢崎存美)

天気予報を見るとまだまだ暑い日が続くようで、いつになったら涼しくなるのかまだまだわからない状況だ。それでも確実に季節は秋になっていくので、これからは紅葉の季節が楽しみで待ち遠しい。 紅葉の季節といえばやはりお出かけには温泉もセットだろう。の…

ハイブリッド書店hontoが「読書一生分プレゼント(115万円分)」実施中!

書店の数が全国的に減少しているようだが、その分ネットでの書籍購入や電子書籍の購入が着実に増えている。書店付きの私としては寂しい反面、いつでも好きな時に書籍が購入できるネット書店の存在はありがたい。最近ではネットで予約して実店舗で受け取る「…

「月の立つ林で」(青山美智子)

今年は3年度末の忙しさが例年以上で、土日も祝日も出社する日が続いた。仕事が深夜に及ぶ日もあって、がむしゃらに働いていた若い頃を思い出すぐらいだったが、年度があけてようやく少しずつ忙しさが落ち着いてきた。還暦を迎えて忙しい仕事に就いているのは…

「わたしのいないテーブルで: デフ・ヴォイス」

手話を学び始めてからかれこれ10年経つ。その間に聞こえない友人や知人も増えて、ご本人たちの様々なお話を聞く機会が増えた。もちろん、手話学習の中でろう者をめぐる歴史や聴覚障がいに関する知識の習得もカリキュラムとしてあるが、ご本人たちの体験談は…

「一生頭が良くなり続ける すごい脳の使い方」(加藤俊徳)

社会人になってからいくつかの資格を取ってきた。仕事で必要なものもあれば自己啓発のために取得したものもあるが、仕事以外で何かを学ぶというのは生活に張りがあって良いものだ。また、資格試験の場合には「試験日」という期限があるので、単に何かを学ぶ…

「終活中毒」(秋吉理香子)

「終活」という言葉は2010年の新語・流行語大賞にもノミネートされて世の中に広まり、今ではすっかり定着してきた。この言葉が使われ始めた当初は「死ぬ時の準備するのは縁起が悪い」と敬遠する方も少なからずいたようだが、自分が亡くなった後のことを生前…

「絶体絶命ラジオスター」志駕 晃

子どもの頃はSF物が大好きだった。漫画もテレビも本も好んでSF物をみたり読んだりしていたが、アポロ計画で人類が月に降り立ったり大阪万博で近未来の道具が並んだりしていた時代だったからかもしれない。また、中高生の頃になるとテレビでは「タイムマシン…

「#真相をお話しします」(結城真一郎)

「事実は小説よりも奇なり」という言葉は英国の詩人バイロンの言葉だそうだが、いやいやそうは言っても実際にはそれほど奇妙な話というものには出会わない。もしかしたら小説よりも奇なる事実があるかもしれないが、それはテレビのワイドショーで時たま報道…

廃棄される本を再生した「本だったノート」

本を読見終わるとクローゼットに仕舞い、ある程度溜まった時点で古本屋に持ち込んでいる。思い出の書籍は何冊か手元に残しているが、それ以外は処分することにしている。最近ではそれも忍びないので電子書籍を利用する機会も多くなったが、個人的にはやはり…

「ぶたぶたのお引っ越し」(矢崎存美)

つい最近引っ越しをした。8年間住んだマンションを出てすぐ近所に引っ越したのだが、距離が近いので引っ越し自体はそれほど大変ではなかったものの、引っ越しの前後の各種手続きなどを含めるとやはりたいへんだ。息子はすでに独り立ちしているので夫婦二人で…

「事故物件、いかがですか? 東京ロンダリング」(原田ひ香)

皆さんは、「事故物件」という言葉をお聞きになったことがおありだろうか?事故物件とは、土地・建物やアパート・マンションなどにおいて、事件や事故などで前の居住者が死亡した経歴のある部屋(共用部等を含む)のことだ。ずいぶん前から専用のホームページ…

「同志少女よ、敵を撃て」(逢坂 冬馬)

本好きで新聞の書評やネットの紹介記事などを良く読むが、一冊の小説に対する感じ方は人それぞれだなと思う。年齢によっても、性別によっても、置かれている環境によっても感じ方がさまざまで、だからこそ本好き同士で同じ小説について話をすると盛り上がる…

「大河への道」(立川志の輔)

若い頃はバイクに乗っていたので、頻繁に地図を見ていた。当時は400㏄の単気筒バイクでいろいろな場所に出かけていたが、頼りにしていたのはタンクバッグに入れたツーリングマップだった。今でこそスマホでルートガイドが出来るようになったが、当時は出発前…

ハイブリッド書店hontoが「10周年記念 読書一生分キャンペーン」を実施中

「honto」は丸善、ジュンク堂、文教堂などの店舗とネット通販、電子書籍が連動したハイブリッド総合書店で、私も新刊のチェックや書籍の取り置きなどでお世話になっている。また、いろいろとユニークなキャンペーンを行うサイトでもあるのだが、今回は10周年…

「カエルの小指」(道尾秀介)

読書好きで、年がら年中書籍を読んでいる。紙媒体の書籍が好きで、常に文庫本か単行本が手元にないと落ち着かないぐらいだが、出張や旅行の際には嵩張るのでいた仕方なくiPadに電子書籍を入れて持ち歩いている。常に数冊の書籍が手元にないとソワソワしてし…

「カラスの親指」(道尾秀介)

人に騙されたり嘘をつかれたりするのは、とても悔しいし悲しい。程度の差こそあるものの、自分が原因で失敗したことよりも悔しくて悲しいことが多く、何年経っても何十年経っても忘れられないこともある。 逆に、自分がこれまで、誰も騙さず誰にも嘘をついた…

鋭い解釈の「新明解国語辞典 」は辞書というより読み物だ

中高生の頃に一番使っていた辞書は英和辞書で、3才年上の兄からのお下がりだったので常にボロボロだったのを思い出す。だからといって「新しい辞書が欲しいな〜」などとは一切思わず、私と違って勉強熱心だった兄の書き込みを「なるほどね」とぼんやり見て…

「赤と青とエスキース」(青山美智子)、ぐっと胸に響く一冊

生まれてから半世紀以上が過ぎてくると、今までの人生をふと振り返ることが多くなる。そんな時には失敗したことや恥ずかしかったことを思い出すことが多いのだが、楽しかったことや嬉しかったことを思い出すこともある。割合としては6対4ぐらいだろうか。性…

「一九六一東京ハウス」(真梨幸子)

1960年代は東京オリンピックが開催されたり新幹線が走り始めたりと、高度成長期のど真ん中だった。私が生まれたのは1960年代の初めだが、生まれ育ったのが九州の片田舎だったので、道路はまだまだ舗装されておらずオート三輪が土煙を上げながら走っていると…

今回もリモート開催「丸善ジュンク堂に住んでみる2022冬エア」

本好きは図書館で本を選ぶのも好きだが、大きな書店でゆっくりと色々な本を選ぶのも好きだろう。私も大型書店に行くと、時間を忘れてさまざまなジャンルの棚を見て歩くのが好きだ。そんな本好きのために丸善ジュンク堂が「書店に住む」というイベントを開催…

2021年 読んで良かった心温まる書籍3選

本好きな割にはそれほど多くの書籍を読んでいるわけではなく、今年は一年で135冊ほど読んだ。ほとんどが小説で、一割ほどがビジネス書という内訳だ。子どもの頃から本を読むのが好きでSFや冒険小説を好んで読んでいたが、物語に没入すると旅に出たような気分…

「あなたのための時空のはざま」(矢崎存美)

小学生の頃はSF物が大好きで、宇宙旅行やタイムスリップの物語をワクワクしながら読んだものだ。中高生になるとSF映画を良くみるようになって、「猿の惑星」や「カプリコンワン」などを観ては友人と熱く語ったことなどを思い出す。 特にタイムトスリップはSF…

「ミッキーマウスの憂鬱ふたたび (新潮文庫)」(松岡圭祐)

その昔、ディズニーランドのセキュリティオフィサーを経験されていた方と一緒に仕事をしたことがある。もう60歳近い方だったが、長年勤められた会社を早期退職してディズニーランドで数年アルバイトをし、それから改めて営業職として再就職をされた方だった…

「知らないと恥をかく世界の大問題12 世界のリーダー、決断の行方 (角川新書) 新書 –」(池上 彰)

テレビを見ない若い世代が多いそうだ。テレビ自体を持っていないという人もけっこう多いようで、モニターはあってもゲーム機を繋ぐために使っているのだとか。「一人暮らしをしたらまずはテレビと冷蔵庫と洗濯機を揃える」という時代はすっかり昔のことにな…

「ごめん。」(加藤 元)

素敵な内容の本を買ってじっくりと読む。できれば何日かに分けて読むのではなく、物語に没頭して一気に読み切ってしまう。本好きの方にとっては、こういう時間を過ごすのは贅沢なことなのではないだろうか。私も読書が好きなので「没頭して一気読み」という…

「エミリの小さな包丁 」(森沢明夫)

食べることが好きな私は独身の頃は炊事をするのも好きで、休みの日には材料を買ってきては煮物や焼き物など自炊生活を楽しんでいた。当時は山登りやバイクツーリングが好きだったので、室内でもメスティンというアウトドア用品を使ってお米を炊いていた。家…

「ルビンの壺が割れた」(宿野かほる)

昨年に引き続き今年も読書量が増えている。それは非常事態宣言などが出ておうち時間が増えたからであり、休日は不要不急の外出を極力避けているからだ。元々出歩くのが好きで夫婦揃って近場を散策したり美術館巡りをしたりするのが好きだったが、逆に家での…

「るきさん」(高野文子)

皆さんは本を選ぶ時に、どのような情報を元にして選ぶことが多いだろうか。最近ではネットで本を注文していると、注文履歴に応じておすすめの書籍がプッシュ通知されるようになってきたので、好みの本に関する情報がすぐに届いてそれはそれで便利だなと思う…

「小泉今日子書評集」(小泉今日子)

小泉今日子さんと言えば女優だと思う方が多いかもしれないが、私の年代では「小泉今日子」ではなく「キョンキョン」であり「アイドル」なのである。良い年をしてキョンキョンでもないだろうと言われるかもしれないが、友人などと話をしていても「小泉今日子…

「偶然屋 」 (七尾 与史)

JR新宿駅で私鉄に乗り換えるために改札を出た時に、高校の同級生とばったり出会ったことがある。九州の片田舎にある高校を卒業してからかなりの年月が経っていたが、お互いに一眼見た時に同級生だと分かった。週末の大混雑した改札前だったので、出会う確率…