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「絶体絶命ラジオスター」志駕 晃

子どもの頃はSF物が大好きだった。漫画もテレビも本も好んでSF物をみたり読んだりしていたが、アポロ計画で人類が月に降り立ったり大阪万博で近未来の道具が並んだりしていた時代だったからかもしれない。また、中高生の頃になるとテレビでは「タイムマシン」や「時をかける少女」などが、漫画では「漂流教室」などタイムトラベルものが台頭してきて、”時空を超える”という言葉にワクワクしたことを思い出す。今でも「バックツーザ・フューチャー」などのタイムトラベルものにはワクワクしてしまうのは、子どもの頃のワクワク感を思い出して元気が出るからかもしれない。

絶体絶命ラジオスター(毎日文庫) (毎日文庫 し)

痛快SFミステリーとでも呼べば良いのだろうか。志駕 晃さんの書かれた「絶体絶命ラジオスター」は、スピード感あふれる素敵な物語だった。

物語の主人公はラジオパーソナリティの垣島武史。局アナDJの垣島は、平日の夜10時から始まる2時間番組のパーソナリティを務めている。不規則な生活の中で睡眠リズムも狂いがちだが、アルコールを飲むことで補いつつも深酒のために記憶を無くすこともしばしばだ。先日も仕事終わりにスタッフと深酒をして記憶を無くすほど飲んでしまい、スマホをタクシーに落としてしまうという不始末をしてしまう。無事にスマホは帰ってきたものの、記憶になり発着信や株の取引などが残されていて首を捻ってしまう。そのうち、自分そっくりの「誰か」が暗躍し始めて自分の命までも狙われるようになってしまう。自分そっくりの「彼」は誰なのか、なぜ命を狙われるようになったのか。色々な場所を訪れることで、徐々にその正体が明らかになっていく。

この物語はラジオパーソナリティという職業をテーマとしつつ、映画「バックツーザ・フューチャー」を思わせるようなスピード感あふれる展開が魅力だ。また、単にSF的な要素やミステリー要素を取り入れているだけではなく、仕事や人生に対する向き合い方を教えてくれるストーリー展開だ。さらに、伏線があちらこちらに張り巡らされていて、伏線を回収しながら謎の答えが二転三転してどんでん返しの繰り返しに驚かされる。

私は久しぶりに一晩で一気読みしてしまったが、連休の中日だったので良かったなと思うほど引き込まれてしまった。連休後半に何か一冊読んでみたいなと思っている方がいれば、痛快で心温まるこの一冊はかなりオススメだ。

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