中高生の頃に一番使っていた辞書は英和辞書で、3才年上の兄からのお下がりだったので常にボロボロだったのを思い出す。だからといって「新しい辞書が欲しいな〜」などとは一切思わず、私と違って勉強熱心だった兄の書き込みを「なるほどね」とぼんやり見ていた程度だ。それに比べると国語辞典はあまりお世話にならなかった印象なのだが、今回9年ぶりに全面改訂された辞書を見ると日本語というのは本当に面白くて深いなと思わされる。
日本で一番売れている小型国語辞書
いつも足を運ぶ大型書店には、一番目立つところにドドーンと多種多様な辞書が積み上げられていた。これから新学期を迎えるのでその準備なのだろうか。
その中でも一番目立つ場所に置いてあったのが、三省堂の「新明解国語辞典 第八版」。言わずと知れた日本で一番売れている小型国語辞書だ。そういえば、勉強嫌いの私の学習机の本棚にもこの辞書が並んでいた。
この辞書の特徴は何と言っても、その単語に込められた言葉の本質を鋭く表現していること。言葉を言葉で説明することの難しさを感じさせてくれる。また、「萌える」や「地頭」「ヘイトスピーチ」などの新しい言葉を掲載し、かなり突っ込んだ説明をしているのがすごい。私はいま大人気のYouTube番組「有隣堂しか知らない世界 」でこの辞書のことを改めて知った。辞書の中身が気になる方はぜひこの動画をご覧いただきたい。MCブッコーのキレッキレな進行も大好きなチャンネルだ。