首都圏もそろそろ梅雨明けの声が聞こえてきて、夏休みももうすぐという雰囲気になってきましたね。そんな梅雨明け間近の不安定な天気が続く金曜日ですが、今日は「マッターホルン北壁登頂の日」なのだそうです。
1967年(昭和42年)の今日、東京女子医大山岳部の今井通子さんとと若山美子さんの2人が、マッターホルンの北壁からの登頂に成功しました。女性だけのパーティーでの北壁登攀は世界初。今から50年以上前の偉業ですね。
マッターホルンは、アルプス山脈のスイスとイタリアとの国境にある標高4,478mの山。日本でもお馴染みの美しくも険しい山で、今までで500人以上の登山者が遭難し亡くなっている山でもあります。また、マッターホルンは「霊峰」であることから、初期の登山家達が恐れて頂上の制覇が他の山よりも遅れたのだそうです。
「霊峰」とは、信仰の対象としてあがめられている山のこと。日本でも富士山をはじめとして多くの山が霊峰としてあがめられていて、「日本百霊峰」と呼ばれるものもあるほどです。元々日本では自然界を「恵みをもたらすもの」として崇めて来ましたので、山岳信仰が育ってきたのは自然な流れなのかもしれませんね。私も息子が小学生の頃は八ヶ岳の峰々を巡ったり、上高地を散策したりと山行を楽しんでいましたが、頂上から眺める景色には山を尊く感じさせる力があるなと思います。
今日は週末金曜日。今では山行どころかキャンプにも行かなくなりましたが、蒸し暑い時間を避けて、季節を探しに近所をのんびりと散策することにしてみます。
