「日本百名山」は深田久弥さんの名著であり、この一冊を読んで百名山制覇を目指そうという人が今も昔も多い。季節はこれから山登りに最適の時期となるが、百名山を簡単に探せるアプリが登場した。
■百名山が探せる「百名山コンパス」
モバイルサービスのSurface &Architectureはが開発した「百名山コンパス」というアプリ。iPhoneをかざした方向に見える百名山を特定することができるアプリで、7月19日にリリースされた。
このアプリはiPhoneの用のAR(拡張現実)で、現在地をGPSで取得することでiPhoneをかざした方向に見える百名山が表示される仕組みになっている。山に登って遠くの山並みを画面に映すと、百名山の方向や情報が出てくるというのは面白い。
私は八ヶ岳を中心に時々登る程度だが、本気で百名山制覇にチャレンジしていたり、多くの高山に登っている人には便利なアプリだなと思う。また、道に迷ってしまいそうな時にも、現在地を特定するのに使えるかもしれない。
iPhone用だけだというのが残念な気がするが、使う人が多くなればAndroid版も発売されるのかもしれない。価格は100円と安価なので試しにインストールしてみるのも良いかもしれない。ちょっとワクワクしそうなアプリだ。
■山行計画はヤマケイオンラインのサイトで
以前にも記事でご紹介したが、山岳雑誌「山と渓谷」を発刊している山と渓谷社が運営している「ヤマケイオンライン」というサイトに登場したのが、登山計画を立てるための「山サイト」。
山岳地図が印刷できるだけではなく、登山前の計画を立てたり必要な装備をチェックしたりするのに便利な内容となっている。
試しに、今まで何回か登った八ヶ岳の硫黄岳への日帰り登山を計画してみた。山岳名を検索ウインドウに入れて現地の地図を出し、起点になる夏沢鉱泉やオーレン小屋についている「○」をクリックする。それだけでコースタイムを 入力するための右ウインドウに起点名が表示される。
あとはそれぞれの起点ごとの休憩時間や宿泊するか否かを入れるだけで、全体のコースタイムが表示される。操作も簡単で直感的に使うことができるので、非常に便利だなと感じた。
ヤマケイオンラインに無料会員登録を行っておくと、作成したデータを保存することができる。また、仲間とやり取りを行うことができるので、頻繁に山に行く方にとっては便利だろう。
作成したデータは写真のように「登山計画書」として出力することもできる。山地図だけではなく標高差のグラフや携行品のチェック表も出力されるので、登山計画書を提出するにも実際の山行準備にも活用できそうだ。