ご存知のとおり「ちゃんぽん」という言葉は、「いろいろなものが混ざっている」という意味で使われる。ビールやウイスキーやサワーなどいろいろなお酒を飲むことも「ちゃんぽん」と呼ばれていて、悪酔いの代名詞のようになっているのもご承知のことだろう。
私は「長崎ちゃんぽん」が語源で、いろいろな野菜が入っていることから「いろいろなものが混ざっている」という意味に使われているのだと思っていたが、調べてみると元々「ちゃんぽん」という言葉があって、それが料理の名前として定着したとのことだった。なるほど、まだまだ知らないことばかりだ。
それはそうとして、東京・三鷹に長崎ちゃんぽんが美味しいと有名の「グラバー亭」というお店がある。以前この店におじゃまして美味しい海老チャーハンを食べたのだが、それを美味しいもの好きの知人に話したところ「まずは長崎ちゃんぽんでしょ!」と言われてしまった。海老チャーハンも海老がぷりぷりで非常に美味しいのだが、まずはそのお店の名物を食べなくちゃということだろう。大きなお世話だがありがたい助言だ。
先日久しぶりに三鷹駅近くに行く用事があったので、開店を待って「グラバー亭」に立ち寄って早めのお昼を食べることができた。出てきたのは見た目も美味しそうな「長崎ちゃんぽん」。正統派の長崎ちゃんぽんというのだろうか、麺もツルツルでスープも味が深くて非常に美味しい。野菜もシャキシャキで一気に食べ終わってしまった。さすがに美味しいと評判のお店だけに、美味しくいただかせていただいた。
周囲のお客さんを横目で見ると、「長崎ちゃんぽんと半チャーハン」や「皿うどんと餃子」など組み合わせて食べている人がほとんどだった。食いしん坊の割には少食の私には長崎ちゃんぽん一杯がせいぜいだが、それでも次回は餃子も食べてみたいなと思えるほど美味しいお店だった。