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「小泉今日子書評集」(小泉今日子)

小泉今日子さんと言えば女優だと思う方が多いかもしれないが、私の年代では「小泉今日子」ではなく「キョンキョン」であり「アイドル」なのである。良い年をしてキョンキョンでもないだろうと言われるかもしれないが、友人などと話をしていても「小泉今日子?あーキョンキョンね」という感じだ。

私が10代後半から20代前半の頃はアイドル全盛期で、やれ聖子ちゃんだのタノキントリオだのミポリンだのと、テレビや雑誌で様々なアイドルが登場しては盛り上がっていた。そんな中で、私自身は好きなアイドルがあるわけでもなく、どちらかというと忌野清志郎やツイストなどのバンドの世界に傾倒したり、小説で言えば星新一や遠藤周作や司馬遼太郎などの世界などにどっぷり浸かったりするという毎日だった。

しかし、その中でも小泉今日子さんは私の中では別格で、他のアイドルに比べて存在感があって「あー、なんだかとても素敵な人だな」と思っていた記憶がある。歌も上手で話も上手くて、雑誌のインタビューなどを読んでいても他のアイドルとは少し違う感じを受けていた。まあ、単に密かなファンだったということなんだろうと思う。その後、ドラマや映画などで女優として活躍されるようになったが、同年代で同じ時代を生きているという意味でも気になる方だった。

さらに、彼女の書いた文章を読んだ時に良い意味で「あれっ?」と思うことがあって、それが日頃から読んでいた新聞の書評だったのがさらに意外だった。本好きとしては彼女の書評を読むのがとても楽しみだった。 

小泉今日子書評集

小泉今日子さんが書かれた「小泉今日子書評集」。2005年から2014年までの10年間、読売新聞日曜版に掲載された書評97本が収録されている一冊だ。小説やエッセイ、ノンフィクションなどあらゆるジャンルから選ばれた書籍に対して、小泉今日子さん独特の感性で綴られた書評を読んでいると、書評自体がとても短い物語のような感覚で体の中に入ってくる。不思議な読み応えを感じる一冊だ。

もともと、読売新聞に連載されていた頃から小泉今日子さんの書評は目にしていたのだが、当時は私自身が仕事もプライベートも忙しかった時期だったこともあり、日曜版を前にしても数回に一度目を通すぐらいの頻度でしか読んでいなかった。しかし、その程度しか読んでいないにも関わらず、小泉今日子さんの書かれる書評は毎回記憶に残っていて、それに惹かれて読んだ本も多々あった。それはきっと、単に本の内容を伝えるだけではなく、ご本人自身の中を通った感想や彼女の世界観とともに紹介されるからこそだろう。

今でも毎週日曜日には読売新聞日曜版の書評を漏れなく読んでいるが、いろいろな方の書評を読むたびに世の中には面白い本がたくさんあるのだということを知らされる。そうやって熱心に書評を読むようになったのは小泉今日子さん、いやキョンキョンのおかげだなと思う。

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