子どもの頃はヤンチャ坊主で運動好きで、球技や水泳、短距離走や剣道など、体を動かすことなら何でも取り組んできた。それでも苦手だったのが長距離走。年に一度の持久走大会は、毎年どうやって休もうかと真剣に悩んだものだ。
大人になっても同じように長距離走は避けてきた。職場のマラソン好きが駅伝大会やマラソン大会への参加企画を立ち上げる度に、何かと理由をつけて逃げ回っていた。それが、我ながらどういう風の吹き回しなのか、昨年秋に職場のチームがエントリーした駅伝大会に自ら手を上げて走ることになった。4年前に禁煙したことがきっかけで健康意識が高まったことや、ダイエットに成功した6kg痩せたことなども自分で自分を後押ししたのだろうと思う。
それからちょうど一年。あんなに苦手だったジョギングが、ゆっくりペースながら毎週末欠かさず続けて来られたことに驚きだ。
無理をせず楽しみながら走る
そんなことを昨年の今頃記事にしたのだが、走り始めるにあたっては入門編のランニング本「マンガでわかる 新しいランニング入門 (池田書店)」を読んで少しずつ体を走ることに慣らしていった。この本は超初心者向けのコミックエッセイ形式なのだが、靴の選び方から走り始める時の準備など初心者が見て非常にわかりやすい内容だ。これから走ってみようという方がいらっしゃれば、ぜひ一度読んでみていただきたい。
その後、無事に駅伝大会を走りきってからも走ることの気持ち良さが癖になり、日帰り温泉をゴールにした『温泉ラン』や旅先で走る『旅ラン』など、タイムにこだわらないジョギングを楽しんできた。
スロージョギング で健康増進
また、今年の夏からはあと数年で還暦を迎えるという自分の年齢を考えて、故田中宏暁さんが提唱された「スロージョギング健康法」を実践するようにした。今までも特にタイムを気にしていなかったのだが、この本を読んでからはタイムにこだわることを一切やめて、早歩きとさほど変わらないスピードで最低でも1時間以上は走るように努めている。月間走行距離も100km前後と、距離よりも時間に重点を置いて走るのんびりジョギングだ。
かれこれ一年の間、毎週末と週の半ばに欠かさず走るようにしてきたが、継続は力なりという言葉のとおり体調がとても良くなり、今年の健康診断では数十年ぶりに再検査や要注意が一切ない結果となった。また、ゆっくりと走ることによって紅葉を愛でたり風の温度で季節を感じたりするようになり、精神的にもとても良い影響があるように思う。
これからものんびりゆっくりと
これから季節は冬に向かっていくが、新たな防寒用品などを購入して走ることのモチベーションを維持しながら、毎週のんびりと季節の移り変わりを感じて走ろうと思う。