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「出張料理人ぶたぶた」(矢崎存美)、オススメのシリーズのオススメの一冊

皆さんは『伝説の家政婦・志麻さん』をご存知だろうか。テレビで一躍有名になり最近ではレシピ本も出されているので、ご存知の方も多いのではないだろうか。

志麻さんはフランスで料理を学び、その後フランスのレストランや日本の老舗レストランなどで修行を積んだ料理人。2015年にフリーランスの家政婦として独立し、予約のあった方の自宅に出向いてその日の料理や保存食などを作ってくれるという仕事をされている。その手際の良さと質の高い料理が評判となり、今では予約の取れない『伝説の家政婦』として有名な方だ。

志麻さんの登場で出張料理人という仕事がメジャーとなり、また気軽に頼めるサービスとして認知されてきたような気がする。これまでは料理人を自宅に呼ぶというと、贅沢で特別なことというとイメージがあったが、今では共稼ぎで忙しい方や育児で大変な方が“ちょっとしたお手伝い”という感じで気軽に使えるようになったのではないだろうか。

働き方も生活様式も多様化しているだけに、こういったサービスが手軽に使えるようになるのはとても良いことだと思う。

出張料理人ぶたぶた (光文社文庫)

矢崎存美さんの“ぶたぶたシリーズ”は、読むと元気の出る大好きなシリーズだ。最新刊は6月10日に発売された「出張料理人ぶたぶた (光文社文庫)」という一冊。主人公の"ぶたぶたさん"が、出張料理人として活躍するという短編集だ。

物語の主人公はピンク色をしたぬいぐるみ。しかしただのぬいぐるみではなく、話をして、歩いて、普通に生活をしている"山崎ぶたぶた"という名前のぬいぐるみだ。

体調が悪い自分の代わりに、出張料理人の作る料理を食べてほしい。そう頼まれて友だちの家に行った里穂は、やって来たその渋い声の料理人の姿にびっくり仰天―しかし、彼の作る料理を食べた時間は、なんだかとっても、特別な思い出になった(「なんでもない日の食卓」)。料理、パーティ、お掃除もお任せ。頼れる山崎ぶたぶたが、家にいるあなたに幸せをお届けします。

【「BOOK」データベースより】

シリーズ物とはいえ職業は固定しておらず、その時々で色々な職業で登場するというのが面白い。シリーズ物としては珍しい設定だろう。また、主人公は”ぶたぶたさん”なのだが、物語毎にそれぞれ中心となる人物がいて、彼ら彼女らが”ぶたぶたさん”と接するうちに疲れた心や体が元気になっていき、生きるための活力が徐々に湧いてくるという内容だ。だからこそ、読んでいて元気が出るし、読み終わって心が暖かくなるシリーズなのだろう。

今回の最新作も、書店の平台で見つけてすぐに買い求めた。「読んだらきっと心が暖かくなる」という、私のとっては心が元気になるサプリメントのようなシリーズだ。

出張料理人ぶたぶた (光文社文庫)

出張料理人ぶたぶた (光文社文庫)

  • 作者:矢崎 存美
  • 発売日: 2020/06/10
  • メディア: 文庫