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「編集者ぶたぶた」(矢崎存美)、今回も心あたたまる一冊

「10年ひと昔」というが、20年ならさしずめ「ふた昔」ということだろうか。時が経つのは早いが、20年前だと色々なことがかなり変わってきているものだ。

20年前といえば西暦で1999年。2000年問題が取りざたされたり「リベンジ」という言葉が流行ったり、携帯電話やPHSが一気に増えてきたのがこの頃だ。また、プロ野球界では松坂大輔がプロ初登板、初勝利を納めた年でもある。

それから20年。世の中も大きく変わり、自分自身も20年分歳を取り、色々なものが変化してきた。その中でも変わらないものは変わらないし、変わらないからこそ価値が出てくるものもあるだろう。そういったものはロングセラー商品と呼ばれたりするが、多くの人に指示されているからこそ長く愛されるのだろう。

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心が疲れ気味な時やリフレッシュしたい時などにお勧めなのが、矢崎存美さんの書かれる「ぶたぶたシリーズ」だ。その最新刊 であり29作目なのが「編集者ぶたぶた (光文社文庫)」だ。登場から20周年となるシリーズだが、今回もまた心休まる素敵な一冊として読者を癒してくれる。 

 内容(「BOOK」データベースより)
小説家の礼一郎は、依頼をくれた編集者と初めて会う約束をした。待ち合わせの喫茶店に現れたのは、どう見ても小さなピンクの、ぶたのぬいぐるみ。これは夢だ、と思った礼一郎は、おもしろがって、ぬいぐるみに新作の構想を話し始めるが…(「長い夢」)。編集者・山崎ぶたぶたは、本や雑誌を作りながら、出会う人々にも、元気をくれるんだって。大ヒットシリーズ!

物語の主人公は、ピンク色をしたぬいぐるみのぶた。しかも、話をして、歩いて、普通に生活をしている"山崎ぶたぶた"という名前のぬいぐるみだ。可愛い姿とは裏腹に、声や行動は渋い中年男性という設定だ。

ぶたぶたシリーズでは、その都度色々な職業で登場するが、今回は編集者という設定だ。引きこもり気味の作家さんを励ましたり、仕事に疲れた若手編集者の悩みを聞いたりと、関わった人々に優しさ全開で接してれる。

毎回のことながら、このシリーズに登場する人物は、心優しくて繊細で少しだけ疲れた人が多いように思う。それだけに登場人物に感情移入が出来るし自分に置き換えて考えてみることもできる。

今までに発刊された29冊すべてを読んだが、今回の一冊も疲れた心を優しく癒してくれる一冊だ。 

編集者ぶたぶた (光文社文庫)

編集者ぶたぶた (光文社文庫)