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「有罪、とAIは告げた」(中山七里)

世の中にAIが一気に広まってきて、仕事の補助だけではなく晩ごはんの献立から個人的な悩みまでAIに聞く人もいるそうだ。それはそれで便利だと感じる一方で、そこまでAI任せで大丈夫なのかと心配になることもある。世の中が便利になっていくことは大歓迎だが、手放しで喜ぶと思わぬリスクに直面するのではないかと思ってしまう。

有罪、とAIは告げた (小学館文庫)

中山七里さんが書かれた「有罪、とAIは告げた 」はAIを題材とした物語だ。

舞台は東京地方裁判所。政府の依頼により中国製のAI裁判官を導入していくという話で、実際にもありえるような設定だ。導入当初は抵抗感を感じていた裁判官たちも、膨大な事務処理を AI が簡単かつ迅速に行ってくれること驚き、導入を支援する者が数多く現れてくる。一方で 主人公で若手裁判官の円(まどか)は、AIに人を裁かせることに抵抗感を感じていて、導入担当を務めながらも自身では一切使うことがなかった。

当初は裁判資料の収集や過去の判例の検証などに限定して使っていたAI裁判官だったが、徐々に実際の裁判にも適用しようという動きが出てくる。それは親殺しの裁判に対しても密かに使われようとするのだが、そこには大きな過ちが隠されていた。

この物語はサスペンス仕立てなので物語の展開にドキドキワクワクするが、それ以外にも裁判の仕組みや裁判官の悩みなども普段は知ることができない内容が出てきて興味深い。また、人が人を裁くことの難しさや、逆に人が裁くことでしか生まれない慈愛のようなものを感じることができて、サスペンスでは味わえない怖さのようなものも感じた。AI時代だからこそ、AIの一面を知るために読んでいただきたい一冊だ。

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