常に必要ではないけれども、必要な時に限って手元に見つからない道具というものがある。ハサミもそのひとつで、ちょっとした時に「ハサミを持って来れば良かった」という場面に出くわすが、そういう時のために手帳に忍ばせているハサミがある。
手帳に挟める薄いハサミ
常に手帳型ノートに挟んでいるのは、薄くて軽い「 ポケットセクレタリ」というハサミだ。ステンレス製のこのハサミは、長さ90mm、刃長35mm、重量約19gというコンパクトさ。さらに厚みが1.8mmという薄さなのには驚かされる。
販売元のアルスコーポレーション株式会社は大阪府堺市に本社があり、刃物の企画、製造、販売を行うプロ用の刃物も製作している会社だ。明治9年創業の同社が作った手帳用のハサミには、メイドインジャパンの技術が組み込まれていて切れ味も素晴らしい。
ハサミの刃をつなぐ部分には特許を取得しているカシメ特殊機構を使っているため、出っ張りが無くて手帳などにもすっと入れることができる。販売サイトには「本のしおりにもできる」と書いてあるが、それはあながち大げさな言い方ではないだろう。
また、刃先に『つかみ機構』が付いているので、ノートの端など切ったものを挟むこともできる。雑誌や新聞の切り抜きなどをする時には便利な機構だ。
私がこのハサミを購入したのはもう6〜7年前のことだが、若干のキズはついているだけで表面の美しさと切れ味は変わらない。こういうところが道具として愛着が湧く部分だし、良いものを長く使うことができる品質なんだろうと思う。
手帳だけでは無くいろいろなところに置いておくことで、なにかと便利に使えるハサミだと思う。
アルスコーポレーション しおり型便利鋏 ポケットセクレタリ(ビニール袋タイプ) SB-9
- 出版社/メーカー: アルスコーポレーション
- 発売日: 2010/10/20
- メディア: オフィス用品
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携帯ハサミは航空機内に持ち込めるのか持ち込めないのか
出張で飛行機に乗る方にとっては、ハサミや工具類というのは機内持ち込み可能か否かが気になるところだろう。
手荷物としてスーツケースやカバンなどを預けると、目的地に到着してから荷物が出てくるまで待たされる。そういうこともあって、スーツケースも機内持ち込みができるものが数多く発売されている。
そういった機内持ち込み可能なスーツケースを持参していたとしても、手荷物検査の際に「このハサミは持ち込めません」と言われてしまうと、放棄(捨てる)するか手荷物扱いにするか選択しなければならない。
国土交通省の指針では「刃体6cm以下のハサミは持ち込める」となっているが、今回ご紹介したハサミは「長さ90mm、刃長35mm」なのでどちらになるのだろうかと考えてしまう。
銃刀法では、剣類の刃の長さを「刃渡り」と呼んでおり、その他の刃物の刃の長さを「刃体」としている。ハサミの場合にはその他の刃物にあたるので、「紙を切る部分が6cm以下の商品」は持ち込みが可能となる。
しかし、私は以前飛行場の手荷物検査場で「このハサミは持ち込めません」と言われたことがあった。国土交通省の指針はあるものの、最終的には「現場の判断」によって判定されるようだ。
刃長が35mmであり先端も鋭くないということを話して再度確認してもらい、結果的には手荷物として機内持ち込みをすることができた。そういう手間を考えると、航空機で移動することの多い方は、持参物の持ち込み可否を事前にしっかりと調べておいた方が良いかもしれない。