昨日の夜は「ほぼ、皆既月食」だった。東京地方は薄雲が出ていながらもしっかりと月を見ることができて、季節は異なりながらもおぼろ月のようなフワッとした皆既月食だった。
昨夜は在宅勤務だったので仕事が終わってから軽く1時間ほどジョギングを楽しんできたが、時々立ち止まっては月を見上げてみた。今回は89年ぶりに日本全国で観測可能な「ほぼ皆既」だったようだが、壮大な宇宙のショーを見ることができてなかなか素敵な時間だった。
写真は7年前の部分月色を撮影した写真だが、この時は見ているうちに地球の影が月に映る様子をワクワクしながら見たものだ。月食の度に、いつも何気なく見上げている月が実は宇宙にある天体だということを思い出させられる。
コロナ禍で行動を制限させられることが多くなったが、下を向いていないで時には夜空を見上げてみるのも良いものだなと思う。「上を向いて歩こう」という歌が流行ったのは今から60年前のことだが、今でも歌い継がれているということは、やはり上を向いて歩くことが気持ちを明るくしてくれるからだろう。そんなことを思いながら、トコトコと走った「ほぼ皆既月食」の夜だった。