新型コロナの対策等を検討している政府の専門家会議は、「新しい生活様式」と「徹底した行動変容」が今後の収束に大きく関わってくるとニュースで報道されていた。なかなか分かりにくい言い回しだが、確かに最近では気軽に物に触れなくなってきているなと思う。
除菌シートの品薄は相変わらず
マスクはもちろんのこと、除菌シートも一時期は店頭から全く姿を消した商品の一つだ。最近ではコンビニや駅の売店などでちらほら見かけるようになったが、それでも以前のようにいつでも買えるという商品ではなくなった。
日本では以前から”除菌”や”抗菌”を謳った商品が数多く発売されていたが、それだけ手で触る物に対する意識は高かったのだろう。だからこそ、新型コロナ問題が表面化してからは一気に除菌商品の需要が伸びた。
新型コロナに限らずインフルエンザなどの対策としても手洗いやうがいは必要だし、外出先では除菌シートなどを使って手元を清潔にするのは大切なことだ。
つまようじ屋さんが作った直接触らないための商品
除菌や手洗いをする以前に、不特定多数の人が触った場所を触りたくないという人が増えていて、電車の吊革を握るための手袋を用意している人もいるほどだ。
そんな世の中のニーズを捉えて、大阪府河内長野市にある国産爪楊枝の製造販売を行う菊水産業株式会社が「きくすい つまようじ屋の非接触棒」を販売している。爪楊枝の廃材を利用して作られた「触らないで押すための棒」で、使用済み棒の入れ物とセットで568円(税、送料別)という価格だ。価格は「コロナ(567)に負けない568円」という、大阪ならではの洒落の効いた価格設定だ。
使い方は単純明快で、エレベータのボタンなど不特定多数の人が触る部分を指の代わりに「非接触棒」で押すというものだ。
身の回りを見てみると、コイン駐車場の精算機や自動販売機など、不特定多数の人が触るボタンというのは割と多くある。さすがに銀行のキャッシュディスペンサーのようにタッチパネルには使えないが、ボタン式のものやインターホーンなどには気軽に使えそうだ。また、元々は北海道産の白樺材なので、ちょっとした工作などにも使うことができそうだ。(何を作れのかと言われるとちょっと思い浮かばないが、、、)
なお、単品で買っても4セットで買っても送料は同じなので、使う頻度が明らかに高いようであれば4セットの方がお得となっている。