紙で出来た商品、いわゆる”紙モノ”というものは文房具と雑貨のちょうど中間にあるような気がする。ノートであれば文房具だしブックカバーであれば雑貨だしという感じだ。だから、文房具でもなく雑貨でもない「紙モノ」と呼んだ方がふさわしいのだろう。そんな素敵な「紙モノ」だけを置いてある雑貨店に行ってきた。
紙モノ雑貨店「ぺぱむら」
今回出向いたのは、東京・西荻窪にある「紙モノ雑貨店ぺぱむら」というお店だ。2015年4月にオープンした雑貨店で、紙モノだけを置いているというユニークな商品展開を行なっている。
JR中央線西荻窪駅で電車を降りたら南口を出て、ラーメン店や飲み屋が並ぶ小さな路地をトコトコと歩く。一方通行の道に出て右折したらお店が見えてくる。
駅から歩いて2〜3分。前面がガラス張りで店内が良く見える。白熱電球の暖かい光がお店の雰囲気とマッチしていて、とても入りやすい店構えだ。
この日も仕事帰りのOLさんや、学校帰りの親子連れなどが買い物に来ていて、楽しそうに話をしながら商品を選んでいた。「入りやすい」というのは、店舗にとってはとても大切なことだろう。
店内は木製の棚やテーブルが並んでいて、所狭しと紙モノ雑貨が置いてある。手帳やノートはもちろんのこと、ブックカバーやバッグまで紙製のものが置いてあって楽しい。
グリーティングカードやポチ袋などの紙モノ定番商品も種類が豊富なので、お祝い事などがあるときに買いに来ても良いだろう。
それほど広くはない店内だが、紙モノ独特の暖かさというか懐かしさのような雰囲気が漂っていた。店主さんともお話をさせていただいたが、とても穏やかな話しぶりで楽しく語らせていただいた。
暖かい雰囲気の中でリラックスして紙モノをゆっくりと見る。とても居心地の良いお店だなと感じた。
■紙モノ「ぺぱむら」
東京都杉並区松庵3-39-11-1F
営業時間 11:00 - 20:00
休店日 木曜日
http://pepamura.ten-graph.com/
棚には紙モノがずらり
個人的に文房具類の中では紙モノが好きだ。子どもの頃を過ごした実家が文具店だったが、思い出すのは棚に積まれた文房具類の眺めと紙の香りだ。記憶の中に紙の香りが残っていて、文具店などに入るとまずはそこに気持ちが行く。
今回私が買い求めたのが、古い雑誌の表紙を使ったブックカバーやメモ帳など。特にブックカバーは非常に素晴らしい出来栄えで、さらっとご紹介するのはもったいないぐらいだ。だから、買い求めた商品は後日改めてご紹介させていただきたい。
「こんなものまで紙でできるだ!」と驚くとともに、紙の可能性を存分に味わうことのできる素敵な専門店だ。
こんな商品もありました!
お店に入って左側の棚の上をふと見上げると、昔懐かしい雰囲気のものが置いてあった。さりげなく置かれているのが米袋を利用したバッグだ。
米袋はとても強い紙でできているので、軽くて丈夫で素材としてはとても良いだろう。そこに着目して作っているのが、新潟県南魚沼市で活動している「ママの笑顔応援団 みんなの庭」というNPOだ。
さらに、お米のストラップも作っていて、中には本物のお米が入っているというのが素敵だ。
こうやって全国各地で作られている紙モノが集まっているので、一つ一つの商品をゆっくりと見ているだけで旅をしているような気分にもなることができる。
私も個人的に新潟の方々とは少なからずご縁があるので、米袋のバッグもストラップも見ていてとても懐かしい気分になることができる商品だった。
紙モノだけのこのお店。一度足を運ぶだけの価値はあると思う。文具好き、雑貨好きの方はぜひ一度訪問していただきたい。