パンとご飯とどちらが好きかと聞かれたら、どちらも好きだと答えてしまう。美味しいお米であればおかずはいらないぐらいだし、美味しいパンであれば同じくおかずはいらない。どちらもそれ自体が単体で美味しいのは案外珍しいことでもある。そんな「美味しいパン」を求めて吉祥寺の街を散策してきた。駅の喧騒から少し離れた場所に、有名な”おしゃれで美味しいパン屋さん”があるからだ。
吉祥寺の「ダンディゾン」
東京の「住みたい街ランキング」で常に上位に入る吉祥寺。このゴールデンウィークも大勢の人で賑わっていることだと思うが、どうせ散策するなら美味しいパンをお土産として買うのも良い。
吉祥寺に美味しいパン屋さんはいくつもあるが、オシャレだなと思うのが東急百貨店裏にある「Dans Dix ans | ダンディゾン」だ。オーナーの引田ターセンさんと引田かおりさんご夫妻の暮らし方、生き方も有名で素敵だ。その話はウェブ上の記事などでも有名なので割愛させていただくが、「秘密基地のようなパン屋」と評判のパン屋さんは美味しいパンを作っていることでも評判だ。
吉祥寺の駅から歩くこと5〜6分。東急百貨店の裏側に行くと、駅前の喧騒が嘘のように静かな住宅街となってくる。住宅街と言っても所々に商店が並んでいるあたりはさすがに吉祥寺だが、路地を一つ奥に行くごとに徐々に静かな佇まいとなってくる。
狭い道からさらに一本露地を入ると、小さい公園の隣に地下に続く階段がある。この辺りまで歩いてくると、パンを焼く美味しい香りが漂ってくるのでその香りに誘われるように階段を降りてみる。
地下なのに明るい秘密基地のようなパン屋さん
階段を降りたところにあるのが、まさに秘密基地のようなパン屋さんだ。 平日の昼間でも大勢の買い物客で混雑しているので、休日であれば早めにお店に行く方が良いだろう。
また、お店では自分でパンを取って行くのではなく、お店の方に声をかけて取ってもらう方式だ。ガラスケースなどに並べられたパンは、まるで何かの作品のようにも思える。一つ一つ取ってもらうというのも新鮮だ。
色々なパンが置いてあるが、個人的にオススメなのが数種類の食パン。
「BE20」は、よつ葉バター20%と水を使ったベーシックな食パン。トーストやサンドイッチにして食べると美味しい。
「BL30」は、よつ葉バター30%と牛乳で作られた食パン。バターの香りがふんわりとしていてリッチな感じ。トーストにするとサクサクとした食感が楽しめる。
「S100」は豆乳で仕込まれていて、もっちりとした食感が楽しめる。
「OE15」はオーガニックオリーブオイルを加えた食パンで、他の食パンに比べて少し硬めの食感が楽しめる。
何れにしても買ってみるだけの価値のあるパンがずらりと並んでいるので、お土産として買ってみるのも良いだろうと思う。
■「Dans Dix ans | ダンディゾン」
住所 東京都武蔵野市吉祥寺本町2-28-2
営業 10:00-18:00
休業 火曜日/水曜日