連休の谷間でお休みをとっている方も多いと思われる金曜日。各地の観光は観光客で賑わっていて、特に紅葉がきれいな場所には大勢の人が詰めかけているようですね。そんな少しワクワクする金曜日ですが、「進化の日」でもあるのだそうです。
1859年の今日、イギリスの自然科学者チャールズ・ダーウィンの「種の起源」の初版が刊行されました。記念日の英語表記は「Evolution Day」。ご存知のとおり、ダーウィンは生物は常に環境に適応するように変化し、種が分岐して多様な種が生じると主張しまいた。1859年といえば日本はまだ江戸時代ですので、それを考えるとすごいことだなと思います。また、「種の起源」は専門家以外の人向けにわかりやすく書かれていたため幅広い関心を集めたようです。さらに、当時の宗教的な考えを否定する内容となっているため、科学的だけでなく、宗教的な論争や哲学的な論争も引き起こしたのは有名な話ですよね。
進化論はビジネスの世界でも使われることがあって、「ダーウィンも唱えたように、変化に対応できる会社だけが生き残れるのだ。だから社員も技術やスキルを変えていこう」というようなフレーズを使う経営者は多いのではないでしょうか。しかし、ダーウィンの唱える進化は、例えば「麒麟の首が長いのは高いところにある草を食べるために徐々に長くなった」のではなくて、「たまたま首の長いキリンの個体群が生まれて、他の個体群よりも高い場所の葉を食べられるために結果として生き残った」ということ。それをビジネスにあてはめると「今までにない技術やスキルを持った人を採用しよう。または社内で発掘しよう」ということになりますので、少し意味合いが変わってくるかもしれませんね。
柄にもなくビジネスのことを書いてしまいましたが、そんなこともふと考えてしまう「読書の秋」。改めて「進化論」または「進化論の解説」を読んでみるのも良いなと思いました。
今日は連休に挟まれた金曜日。個人的には好きな作家さんの講演会を聞きにいく予定ですが、気がつけばあっという間に冬がやってきそうですので、「◯◯の秋」を今にうちに十分堪能したいと思います。となると、帰りにはお芋系の美味しいスイーツを買って、夫婦で「食用の秋」を堪能しなければなりませんね。楽しみです。
