さあ、また新しい一週間が始まった。そろそろ梅雨に入ろうという東京地方では、蒸し暑さで食欲が落ちるような気候が続いているが、だからこそサラリーマンのランチは元気が出るものにしたい。
先日、時々お世話になっている「名古屋コーチン 鶏三和」に足を運んだが、いつもより若干時間に余裕があったので、いつもは頼めない鶏カツ丼を頼んでみた。唐揚げ定食など他のメニューと違って注文されてからあげ始めるため、鶏カツ丼は10分ちょっと時間が必要なのだが、サラリーマンの昼休みはせわしないのでその10分がなかなか待てないのだ。
いつも「美味しそうだな」と思いながら諦めてきた鶏カツ丼だが、待つこと10分少々で熱々の鶏カツ丼が登場した。いただきますと箸を両手で挟んで合掌し、おもむろに食べ始めた。待った甲斐があって、衣はさくさく、玉子はとろとろ、ごはんはふんわり。玉子があまりにとろとろで、思わず飲んでしまいそうになるぐらいだった。
美味しいものをゆっくりと食べて、幸せな気分で午後の仕事に向かった。ほんのささやかな安上がりな幸せだが、超ド級の幸せがたまにあるより小さな幸せがたくさんあった方が良い。サラリーマンの元気ランチは、そんなささやかな幸せの一つだ。