コロナ禍の影響で次々と中止になるマラソンイベント。規模が大きければ大きいほど、運営に与える影響が大きいので仕方のないことだろう。
一方で、最近増えてきたのがアプリを使ったバーチャルなマラソン大会。沿道の応援やその土地の風景などを楽しむことは出来ないが、自分の都合の良い時間帯やコースを選べるという手軽さが徐々に人気になってきている。
リモートで楽しむ「東北・みやぎオンライン復興マラソン」
東日本大震災を風化させす、被災地に新たな賑わいを創り出す。そんな想いで始まった復興マラソンだが、昨年は台風の影響で中止となり、今年はコロナ禍で中止となってしまった。
しかし、その想いは途切れることなく「東北・みやぎ“オンライン”復興マラソン」として開催されることになった。参加することで復興支援、住まいの近くで走ることで復興支援。いま出来ることを、出来る範囲で行うという素晴らしい大会だ。
バーチャルなコース設定と地域支援
大会は8月、9月、10月の3回行われる。大会毎にバーチャルなコースが変わり、その映像を見ることが出来るというのも工夫されている。
大会に登録した参加者は、あらかじめ決められた期間(2週間)のうちに通算でフルマラソンの距離42.195kmを走るというもの。何回走っても良いので、私のようにフルマラソンを走ったことのない者でも安心して参加することができる。なお、その際には専用のアプリをスマホに入れて計測し保存することで、自動的に距離とタイムが記録される仕組みになっている。
また、参加賞としてコースとなっている被災地にまつわる商品がプレゼントされるが、 参加費が被災地の物販に使われることから経済的支援につながるという点でも良いなと思う。本来であれば現地に集まることで宿泊やお土産購入で街も潤うのだろうが、コロナ禍の中で何が出来るかを考えた時には、最善の方法ではないだろうか。