子どもの頃、夏休みになると近所の神社で行われれるラジオ体操に早起きをして出かけていた。 眠い目をこすりながら神社に行くと、自治会の役員さんが笑顔で出迎えてくれて、首から下げた表に印鑑を押してくれたものだ。もう50年近く前の話だが、今でもラジオ体操の音楽が聞こえてくると、夏の早朝の爽やかな空気に包まれた神社の風景が頭に浮かぶ。
全国に生中継される「1000万人のラジオ体操」
夏といえばラジオ体操というのは子どもの頃の記憶だが、7月28日(日)には東京の駒沢オリンピック公園総合運動場陸上競技場で「第58回1000万人ラジオ体操・みんなの体操祭 in 東京」というイベントが行われる。
今年で58回目となるイベントで、昨年は倉敷で行われて全国中継された。私もたまたま当日の生中継を見たのだが、大勢の人が競技場に集まって一斉にラジオ体操をするのはなかなか壮観な光景だった。
スケジュールを見ると午前5時30分に始まってテレビ中継が行われ、終了後にはアトラクションやお楽しみ抽選会が行われるようだ。それでも午前8時には全てのプログラムが終了するので、夏休みに入った日曜日の朝に家族揃って早起きするのも良いだろう。
また、今年は東京で行われるので、来年の東京オリンピック・パラリンピックに向けて今まで以上に盛り上がるかもしれない
「ラジオ体操」と「みんなの体操」
ラジオ体操第一はおなじみだが、ラジオ体操第二はなかなか行う機会が少ない。それでも音楽を聞くと自然と体が動くのが面白い。ちなみに私の住む九州の地方都市では、当時は小学生がラジオ体操第一を学校で習い、中学生になるとラジオ体操第二を習っていた。ラジオ体操第二をやると、ちょっとだけ大人になった気分になったものだ。
「みんなの体操」は平成11年の「国際高齢者年」にあわせて作られた体操。まだまだ馴染みが少ないと思うが、それでも今年20周年を迎える体操だ。「ユニバーサルデザイン」という考え方のもとにつくられているたいそうで、年齢、性別、障がいの有無を問わず楽しく安心してできる体操として考案されたもの。映像を見ながら体を動かすのも良いかもしれない。