連日、2020年東京オリンピック・パラリンピックの話題が報じられているが、来年2016年8月にはリオデジャネイロオリンピックが開催される。陸上競技やバレーボールなどオリンピックへの切符を掴むための戦いが繰り広げられているが、パラリンピック競技も同様だ。
ブラインドサッカーも来週からアジア選手権が日本で開催され、リオデジャネイロパラリンピックへの切符をかけた戦いが始まる。
ブランドサッカーアジア選手権が9月2日に開幕
来週9月2日から「ブラインドサッカーアジア選手権 2015」が日本で開催される。場所は国立代々木競技場フットサルコートだ。
今回のアジア選手権では、上位2チームに対してリオ・パラの出場権が与えられる。つまり、決勝まで進出すればアジア代表としてパラリンピックに出場が決定するということになる。
昨年11月に日本で開催された世界選手権では、日本代表が6位という快挙を成し遂げたのは記憶に新しい。パラリンピックの出場枠は世界で8チームと狭き門だが、世界選手権の結果を見ると日本チームは実力的に十分出場できる実力を持っている。
http://www.asia2015-blindfootball.com
過去に行われたアジア選手権の結果でも、5回のうち3位以上の成績が4回で、そのうち優勝1回、準優勝2回と期待はいやがおうでも高まってくる。アジアの中では中国が最強だが、日本チームは引き分けやPK戦にまで持ち込むなど実力を発揮している。
その中国とは開幕初戦で対戦することになっており、初戦から全開で戦って欲しいと切に願っている。頑張れ日本!
■ブラインドサッカーアジア選手権2015
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開催場所 国立代々木競技場フットサルコート
見えていないとは思えない動きに魅せられる
ブラインドサッカーは視覚障がい者スポーツだが、本当にこれが見えていない人の動きなのかと驚いてしまう。見えていたとしてもできないようなボールさばきや、ボールに入っている鈴の音を頼りに相手選手に飛び込んでいく姿には息を飲んでしまう。
特にライン際でのボール争いはとても激しく、サイドラインに立っているボードにアイスホッケーさながらの体当たりが行われる。音を頼りにボールを追いかけるため観戦者は声や物音を立てないようにしているが、それだけにピッチに響き渡る音は強烈だ。
もともとサッカーには格闘技的な要素があるが、見えない中で飛んでくるボールを身体で受け止めるというのは、ものすごく勇気のいることだと思う。技術だけではなく精神的な強さや勇気というものが必要な、心身ともにタフな競技だ。
ホームゲームだけに全力で応援したい
試合スケジュールを見ると、平日の日本戦はすべて19:30からのキックオフとなっている。ホームゲームだけに大勢の人で応援を行い、日本代表の力となりたい。サッカーではサポーターも選手の一員だという考え方があるが、世界の舞台を目指して全力を尽くす日本チームを、私たちも全力で応援したい。
昨年の世界選手権で初めてブラインドサッカーを観戦したが、その迫力に度肝を抜かれるとともに、素晴らしい感動と元気をもらうことができた。今回のアジア選手権でも元気をもらいに行こうと思う。