イラストをササッと描ける人というのはすごい。きちんと勉強した方も自己流の方もいらっしゃるだろうが、仕事としてイラストを描くにはそれなりの才能とセンスが必要なんだろうと思う。
上手い下手は別として私はイラストを描くのが好きで、子どもが幼い頃には思いつくままにペラペラっとイラストを描いていた。出かける時にメモ帳とペンを持ち歩くようにしていて、むすこが暇そうにしていると即席のイラストを描いて即席の物語を語ってあげたことを思い出す。
そんなこともあったので、絵文字に興味が出て絵文字メモを取るようになったのかもしれない。自己流で楽しみながらも少しずつ絵文字の教本などを読んで練習しているが、「簡単なイラストを描けるようになりたいな」という方のための入門書がある。
簡単に描くための入門書
ご紹介したい入門書は「ちょこっと15秒イラスト&30秒スケッチ―身近な文具ですぐ描ける!」という一冊。イラストやスケッチのいろいろな本を読んできたが、手軽に描けるようになるには最適の一冊だ。
基本的には簡単に描くためのコツや例が書かれていて、食べ物、交通機関、風景などジャンルごとの描き方が載っている。また、特別な道具を使うことなく身近な文具で描くことを提唱している本なので、使用する文具ごとの描き方もきちんと図解されているのが良い。
絵文字でのメモや手帳へのマーク、ちょっとしたメモに添えるイラストを描くための教本としても参考になる。もう少し本格的なイラストを描きたい方には物足りないだろうが、「人に見せるほどではないが身近な人には気の利いたイラストを描いて渡したい」という方には良いだろう。
私もこの本で練習して、妻やむすこに渡すメモにイラストを描いているが、ニヤッと笑ってもらえる程度のイラストは描けるようになってきた。コミュニケーションを進めるための一つのアイテムとしては、ウマヘタなイラストは効果的ではないだろうか。
ちょこっと15秒イラスト&30秒スケッチ―身近な文具ですぐ描ける!
- 作者: 山田雅夫
- 出版社/メーカー: 新星出版社
- 発売日: 2011/07
- メディア: 単行本
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絵文字を学ぶならもう一冊
絵文字について以前ご紹介したのが、「ノート・手帳・メモが変わる「絵文字」の技術」という一冊。私もこれを見て絵文字でメモを取るようになったが、なかなかどうして絵文字の世界も難しいものがある。
絵文字を使うということはイラストを描くということとは少し違った観点が必要で、文章を絵で表現するためにはどうすれば良いかということを知る必要があると思う。それでも、絵文字でメモを取るためにはスラスラッとイラストが描けるということが必要なので、イラストをさらりと描けるようになりながら、絵文字の技術を学ぶというのも良いだろうと思う。
イラストは心を和ませるアイテムだ
個人的にはイラスト、絵文字、顔文字といった、視覚表現が大好きだ。50才を過ぎて顔文字でもないだろうとは思いつつも、メールなどの最後にちょっとした顔文字を入れてみたりしている
相手によっては顔文字嫌いの人もいると思うし、私のようなオヤジから顔文字入りのメールがくると「ちょっとね〜」と思う人もいるだろうから、むやみやたらと顔文字入りのメールを送るのは慎んでいる。相手を見て使うという節操も必要だろう。(私の妻は顔文字入りのメールを送ると怒るし。。。)
それでもちょっとしたイラストというのは、相手の心を和ませる良いアイテムだと思う。飛躍しすぎかもしれないが、手書きの手紙をもらった時と同じような効果があるのではないだろうか。
手書きのイラストも手書きの手紙も、共通するのは「手書き」だということ。アナログな手書きには、アナログだからこその温かさがある。相手の反応を考えながら描くイラストは、それだけ心が込められたものだからこそだろう。ヘタでも良いので手書きで描く(または書く)。それが一番のおもてなしの心なのかもしれない。