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正確な情報を伝えるということ/鳥取県「手話言語条例」の制定に関して

今週のお題「書くこと」

 私のブログは情報発信を心がけているので、掲載する情報の正確性には十分留意している。しかし、先日書かせていただいた記事では「鳥取県」を誤って「島根県」と表示してしまった。せっかく得た正しい情報も記載時にミスしていては何もならない。

■手話言語条例の制定

 この記事のコメントでもご指摘いただいたが、全国で初めて「手話言語条例」を制定したのは鳥取県。手話を言語として認めるという画期的な条例であり、ろう者の人権を尊重するという意味でも画期的な条例だ。

 鳥取県の方はそれを誇りに思っていらっしゃるだろうし、条例制定をきっかけとして動き出した事業もあるだろう。そこにもってきて「鳥取県」を「島根県」と記載してしまうということは、単なるタイプミスでは済まされないことだと反省した。

 さらに、「おい!こら!」というタイトルでコメント入れて下さった方は、最後に「鳥取の宣伝になる記事をなにか書いて罪滅ぼししてください」と書いて下さった。これは非常にありがたい一言であり、名誉挽回のチャンスをいただき素直に反省することのできる一言だった。普段は匿名のコメントには反応しないのだが、この一文があったので承認をかけさせていただいたという面もある。

 私も何かに対して注意喚起をする時には、一言こういった言葉が書けるようになりたい。


全国で初めての「手話パフォーマンス甲子園」が鳥取県で開催される! - おやこでポレポレ

 そこで、鳥取県で11月に開催予定の「手話パフォーマンス甲子園」についての記事を書かせていただいたが、今回のコメントをいただかないと知り得なかった情報だと思う。「災い転じて福となす」という言葉を私が使うのも恐縮だが、いただいたコメントのおかげでこのイベントにたどり着くことができた。

 重ねてコメントを入れて下さった方に感謝の気持ちをお伝えしたい。

■手話言語条例制定の現状

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(http://www.jfd.or.jp/sgh/map)

 一般財団法人全日本ろうあ連盟のホームページによると、2014年9月12日現在で県単位で手話言語条例を制定したのは鳥取県だけ。市町村レベルで条例制定がなされている地域もあるのでそれも素晴らしいことだが、県単位で制定されているというのは特筆すべき点だと思う。

 また、条例制定にまでは至っていないものの、財団法人全日本ろうあ連盟の「手話言語法を制定することの意見書」を可決した地域は全国に広がっており、今後も市町村レベル、都道府県レベルでの条約制定が相次ぐものと考えられる。

 「手話は独立した言語である」というのは、ろう者だけではなく手話を学習している人にとっては常識となってきているが、それが条例という形で制定されることの意義はかなり深いものだと言える。

 平成25年6月に制定された「障害を理由とする差別の解消の推進に関する法律」(いわゆる「障害者差別解消法」)が平成28年4月から施行されるが、そういったことも含めて今後の手話言語条例制定に向けた自治体の取り組みが注目される。

(参考)
「鳥取県手話言語条例」
http://www.pref.tottori.lg.jp/222957.htm
「手話言語法を制定することの意見書」
http://www.jfd.or.jp/info/misc/sgh/20120409-sgh-ikensho.pdf
「障害を理由とする差別の解消の推進に関する法律」
http://www8.cao.go.jp/shougai/suishin/sabekai.html