緊急事態宣言が出ているので、早起きして本を読んでジョギングをして、お昼ご飯を食べて読書をして片付けをしてと、緊急事態宣言が出ているからこその充実した休日を過ごしている。ジョギングは相変わらずのスロージョギングなのだが、ただ単にいつものコースを走るのではなく、密を避けながら以前から見てみたいと思っていた古墳見学を取り入れてみた。
神社の奥にある日本でも有数の上円下方墳
JR南武線「西府駅」からゆっくり歩いて10分弱。国道20号線沿いにあるのが、国の指定史跡武蔵府中熊野神社古墳。周辺を住宅地に囲まれた神社の中にある珍しい古墳だ。
神社の鳥居をくぐってすぐ左側には展示館があるのだが、緊急事態宣言のため5月11日まで休館となっている。それほど目立つ神社ではなく、鳥居をくぐった先の境内も静かな佇まいだった。
社殿右奥に行くと「国史跡 武蔵府中熊野神社古墳」の石碑が立っていて、その後ろに石葺きの上円下方墳(じょうえんかほうふん)が見える。詳しくて見やすい説明板も近くにあるので、ついついじっくりと読んでしまう。
社殿のすぐ後ろには石室への扉が見えるが、現在は保存のため埋め戻しが行われていて内部を見ることができない。鳥居の隣にある「国史跡武蔵府中熊野神社古墳展示館」には墳丘土層標本や調査中の写真などが展示されているようなので、緊急事態宣言が解除されて少し落ち着いたら再訪してみたいと思う。
石碑の右側に沿って通路があり、裏側にまわるともう一つの鳥居があり、さらにぐるっと古墳の周りを歩くと広場がある。
広場から見た方が古墳の全容が良くわかる。
この古墳は、国内最大かつ最古の上円下方墳で、7世紀中頃の飛鳥時代に作られており、日本国内では現在4例しか発掘されていない貴重な古墳なんだそうだ。1段目は約32メートルの方形、2段目は約24メートルの方形、3段目が直径約16メートルの円形だ。
街中にさりげなくある古墳なので、観光で人が訪れているわけでもなく静かで、混雑を避けてゆっくりとするのにも良い場所だなと感じた。
この本を読んで行ってみました
oyakode-polepole.hatenablog.com
以前ご紹介した「博物館ななめ歩き」という本は、東京を中心にした博物館や科学館をコミック仕立てで紹介している一冊だ。今回訪れた古墳もこの本を読んでその存在をしったのが訪問のきっかけだ。他にもいろいろな場所が紹介されているので、世の中がもう少し落ち着いたら機会を作って他の博物館なども訪れてみたいと思う。