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「滅びの前のシャングリラ」(凪良ゆう)

ノストラダムスの大予言やマヤの予言など、人類滅亡の予言や噂は昭和の時代から世の中に流布されていた。子どもの頃にはそういった話に心底怯えていたし、かなり本気で気に病んでいたように思う。また、日本沈没や復活の日、ディープインパクトなどのパニック物も、定期的に作られては評判となっているが、これも人の心の中に自然に対する不安や畏怖というものがあるからではないかと思う。

人の力ではどうしようもないことは世の中にたくさんあるが、自然を相手にするとさらにそういう気持ちが起きてくる。だからこそ災害に備えて備蓄したり、疫病に備えてマスクや手洗いなどをしっかりと行うなど、出来る範囲でしっかりと準備をしようという気持ちにもなる。備えあれば憂いなしなのだが、災害に関しても疫病に関しても、大切なのは慌てず舞い上がらず冷静に状況を見極めることだろうと思う。

滅びの前のシャングリラ (単行本)

凪良ゆうさんが書かれた「滅びの前のシャングリラ 」は、あと一ヶ月で地球が滅亡するという衝撃的な始まり方をする物語だ。

「一ヶ月後、小惑星が衝突し、地球は滅びる」学校でいじめを受ける友樹、人を殺したヤクザの信士、恋人から逃げ出した静香。そして―荒廃していく世界の中で、四人は生きる意味を、いまわのきわまでに見つけられるのか。圧巻のラストに息を呑む。滅び行く運命の中で、幸せについて問う傑作

(BOOKSデータベースから)

読み始める前はパニック映画的な内容なのかと思っていたが、読み進めるうちにバイオレンスな内容が出てきたり青春小説の内容だったりと、一冊の中に趣の異なる複数の物語が綴られていてワクワクしたりホロッとしたりしながら読み進めた。

物語は「地球滅亡」に突き進んでいく世の中の様子を縦軸にして、複数の登場人物の視点からのそれぞれの物語が横軸となりながらひとつの物語として綴られている。物語の中には悲惨な出来事や情景も出てくるが、地球が滅亡するという前提を考えるとある意味では自然な流れだなとも思えることばかりだ。

そして迎えるクライマックスは、こうなるだろうなという思いと、こうなるのかという思いが交錯するような内容で、本を閉じたあとにじんわりと自分の人生を振り替えってしまった。読む人の年代や性別や環境によって感じ方は様々だと思うが、いずれにしても読み終わってから自分自身の人生を振り返ることになるのではないかと思う。

滅びの前のシャングリラ (単行本)

滅びの前のシャングリラ (単行本)

  • 作者:凪良 ゆう
  • 発売日: 2020/10/07
  • メディア: 単行本
 

 

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