本好きなのは亡くなった父親譲りで、物心ついたときには家の中には本がたくさんあった。決して裕福ではなくごくごく普通の家庭だったが、カラー版の百科辞典が本棚にずらりと並んでいたのを思い出す。本好きだった父が、私たち兄弟のために思いきって揃えたのだろう。
また、好きなおもちゃを買ってもらった記憶はあまり無いのだが、好きな本は割と買ってもらっていたように思う。クリスマスや誕生日のプレゼントは、クラリーノの靴か単行本だった。
三つ子の魂百までというが、もうすぐ還暦だというのに単行本を買うとワクワクしてしまう。いつもは文庫本を持ち歩いて読んでいるのだが、応援している作家さんの新刊が出たときには応援の意味も込めて単行本を買い、自分の誕生日や仕事が一段落した時などには気になっていた単行本を買う。すごく気持ちが豊かになったような気がするし、働くモチベーションにもつながっている。そういう方は結構いらっしゃるのではないかと思うが、いかがだろうか。
ここ最近で買った単行本はこの3冊。「刑事何森 孤高の相貌」はすでに読み終わって感想も書かせていただいたが、「滅びの前のシャングリラ」は現在拝読中、「汚れた手をそこで拭かない」は次のお楽しみとして積読している。
単行本はじっくりと読みたいので帰宅してからか休日に読み、通勤中や出張時は別の文庫本を読むという平行読みが好みだ。読み終わったらまた、感想を書かせていただきたい。