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「ぐうたら旅日記」(北大路公子)、旅先で出会って令和で最初に読んだ一冊

今週のお題「特大ゴールデンウィークSP」

ゴーデンウィーク前半は、一人九州の故郷へ帰省した。年老いた父が一人暮らしをしているのだが、体調がいまひとつのようだったので急遽帰省することにしたのだ。急遽帰省することになったので、夫婦二人のチケットは取れず単身故郷へ。急遽帰省することになったので、地元での足となるレンタカーも予約することが出来ず、バスでの移動が主となった。しかし、本好きなのでこれ幸いとばかりに、空港でも飛行機の中でもバスの中でも文庫本を取り出してじっくりと読んだ。

積読していた文庫本を2冊バッグに詰めて帰省したのだが、家を出てから故郷までなんだかんだで7時間ほどかかるため、往路ですっかり読み終わってしまった。読む本がなくなるととたんに心細くなるので、地元の空港でリムジンバスを待つ間に売店のブックコーナーで文庫本を選ぶことにした。

旅に出るといつもそうなのだが、必ず旅先の書店を巡って本を選ぶのだが、不思議と地元では出会えない本にばったり出会うことがあって面白い。この時も書棚を眺めは始めたとたんに一冊の文庫本が目に留まったのだが、東京では探してもなかなか見つからなかった一冊だった。 

ぐうたら旅日記 (PHP文芸文庫)

帰省先の書店の本棚で最初に見つけたのが、北大路公子さんの書かれた「 ぐうたら旅日記 (PHP文芸文庫)」という一冊。以前、「生きていてもいいかしら日記 (PHP文芸文庫)」に出会ってからすっかり北大路公子さんのファンになったのだが、今回もバッタリ出会ってさらにファンになってしまった。

この一冊は「旅は嫌いだ。とにかく面倒だ」という北大路さんが、編集者や友人と旅をした時の記録が掲載されていて、途中に旅とは全く関係ないショートストーリーが5話収録されている。なぜショートストーリーなのか。そこに意味も必然性もないのが、そこが北大路公子さんのゆるさというか良さなのだと思う。

旅の紹介は青森の恐山や北海道道東などの旅を紹介しているのだが、お酒とドライブと観光が綴られた旅日記は、旅の参考にはならないものの「こんな旅も楽しそうだな」と思わせてくれる内容だ。著者撮影の写真も本文同様のゆるさがあって、気持ちがほっこりと暖かくなってくる。旅先で読むには最高だと思う。

好きなものは昼酒、座右の銘は「好奇心は身を滅ぼす」という北大路公子さん。令和元年の初日に一気読みした一冊は、ためにはならないものの読んでいて力の抜ける楽しくて心安らぐ一冊だった。 

ぐうたら旅日記 (PHP文芸文庫)

ぐうたら旅日記 (PHP文芸文庫)

 

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