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全巻制覇!任侠シリーズ第4弾「任侠浴場」・第5弾「任侠シネマ」(今野 敏)

今週のお題「お父さん」

父は昨年88才で亡くなったが、若い頃から本好きでいろいろな本を読んでいた。私が子ども時代を過ごした昭和40年代に、自宅に百科事典があったというのも父の本好きを反映しているのだろう。決してお金持ちではなく普通の家庭だったが、カラーの百科事典が全巻揃っていたのは子ども心にも嬉しかった。兄と私とに本を読む機会を与えようと思い父が揃えたそうだが、そういうことも手伝って私も自然と本を読むのが好きになった。

小学校の頃はガキ大将で外を走り回っていたが、学校の図書館に足を運ぶのも好きでいろいろな本を借りては読んでいた。その頃から「これは面白い」と思った作者の本やシリーズは立て続けに読むことが多く、その時々で評判となっている本ではなく気に入った作品群に没頭するのが好きだった。

星新一さんの本は全て読んだし、遠藤周作さんの本も純文学から随筆までほとんど読んだ。そういった「没頭できるシリーズ」が見つかると、本好きとしてはささやかな幸せを感じるのではないだろうか。 

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最近好きになったシリーズが、今野敏さんの描かれた『任侠シリーズ』。東京のとある街に事務所を構えるヤクザ「阿岐本組」の面々が主人公の物語で、困った人をほっとけないという性格の組長が様々な難題を組に持ち込むという話だ。

最初に「任侠書房」を息子に勧められて読んでみて、これは面白いと思い一気にシリーズ第3弾まで読み切ってしまった。どの物語にもまずは困った人が現れて、それを助けるために阿岐本組の面々が奮闘し、途中でアクシデントがおきながらも無事に解決するというストーリー展開だ。これが実にスカッとする展開だけに、気分良く読み進められて、気分良く本を閉じることができるのだ。

今回読んだのがシリーズ第4弾の「任侠浴場」とシリーズ最新の第5弾「任侠シネマ」だ。どちらもシリーズの流れをしっかりと組んだ満足のいく内容だった。

■「任侠浴場」

物語の舞台は、赤坂の路地裏にある古びた銭湯。経営難に陥っているという話を持ち込まれた親分は、銭湯は文化だと言い切り経営の立て直しに取り組む。代貸の日村をはじめとした組員の面々は、温泉や銭湯の良さを実際に感じて再建に乗り出した。しかし、実際に銭湯に行ってみると奥さんを含めた家族全員が非協力的な態度で、再建どこrではなかったのだが、、、

■「任侠シネマ」

物語の舞台は、北千住の古い映画館。レンタルビデオやネット動画配信などに押されて客足が落ちており、不動産業も営む映画館の社長が閉館を覚悟する。しかし、映画館の入っているビルは不動産会社の本社も兼ねており、そのビルをめぐって不穏な動きも出てきてしまう。また、映画館の存続を願う「ファンの会」への嫌がらせも発覚したうえに、タチの悪い刑事にも目をつけられてしまう。

久しぶりに買った単行本は、ずっしりと心地良い重さを手のひらに感じることができた。こういうことも、読書好きとしてはたまらないなと思う瞬間だ。 

任侠浴場 任侠シリーズ (単行本)

任侠浴場 任侠シリーズ (単行本)

  • 作者:今野敏
  • 発売日: 2018/08/31
  • メディア: Kindle版
 
任侠シネマ

任侠シネマ

  • 作者:今野敏
  • 発売日: 2020/05/20
  • メディア: Kindle版