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東日本大震災被災地の文具店が取り組んでいる『ぼんずプロジェクト』を応援したい!

 今回の熊本、大分での大地震によって、今でも数多くの方々が避難生活を強いられている。私は募金活動に参加することぐらいしかできないので心苦しい限りだが、自分の身の丈に合った自分にできることを地道に継続的に行いたいと思っている。

 今回の地震で改めて考えたのが、5年前に発生した東日本大震災の復興支援のことだ。先日、用事があって出かけた岩手県大船渡市で復興中の街並みを見たが、津波に押し流された地域の再建はまだまだ道半ばという感じだった。熊本、大分の復興はこれから、東日本大震災の被災地復興もまだまだこれからだ。

 そんな中で、大船渡市にある小さな文具店の復興に向けた取り組みが、文房具好きとして無条件に応援したいと思わされる内容だった。

地元で始められた復興支援「ぼんずプロジェクト」

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 今回ご縁があって訪問したのは、岩手県大船渡市の小さな文具店「タケノ文具」さん。大船渡市の漁港を見下ろす道路沿いにある文具店だが、「ぼんずプロジェクト」という震災復興支援プロジェクトを展開している。

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 このプロジェクトは、震災から1年半が過ぎた2012年9月に始められた取り組みだ。大船渡市のシンボルとなる木が「松」だということに着目し、津波で被害を受けた被災松を使った商品の開発と販売を開始した。

 商品はしおりやハガキ、名刺用紙やメッセージカードなどの文房具類を中心に、ボールペンやシャープペンなどもオリジナル商品として販売している。売り上げの10%を大船渡市に寄付されているが、被災松商品の印刷や加工はタケノ文具店さん自らが行っており、採算度外視での販売を続けられている。

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 文房具好きでいろいろな商品を購入しご紹介しているが、だからこそ地元の文具店さんの取り組みを応援したい。今までも被災松商品を時々購入させていただいていたが、実際に大船渡市の現状を目にして、「時々」ではダメなんだなと気がついた。

 今後は継続的に商品を購入するとともに、このブログでも情報を発信していきたいと思う。

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ぼんずプロジェクト商品あれこれ

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 被災松商品の中で、私の一番のお気に入りが「はっぱしおり」。3枚のはっぱが繋がった様子は、「絆」を意味する「bonds(ぼんず)」そのものだなと思う。

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 こちらは大船渡市の情景を印刷した「絵葉書(情景編)」という商品。震災後のサンアンドレス公園、震災後に入港した「飛鳥」を望む 、津波に耐えた三陸町越喜来の被災松が描かれている。デザインは地元の方が協力されたそうだが、絵柄が訴えてくる重みがありながらも色彩豊かで素敵な絵葉書だ。

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 こちらは被災松商品ではなく、大船渡の公式キャラクター”おおふなトン”がデザインされた「ボールペン」「シャープペンシル」。どちらも短めなので持ち歩くのに良い。

 他にもいろいろな商品が用意されているので、ぜひ一度ショップサイトを覗いていただきたい。

できることから継続的に

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 写真は陸前高田市に残されている住居跡だが、大船渡も含めてまだまだこういった風景 が残っている。また、建物や瓦礫が撤去された場所では、たくさんのトラックが行き交い工事が進められているが、「街」としての機能を回復するのにはまだまだ時間がかかるだろう。

 復興支援にはいろいろな形があると思うが、今の私にできるのは僅かながらの寄付と被災地物品の購入ぐらいだ。非常に申し訳ない気持ちでいっぱいだが、自分のできることから継続的に行うのが大切なのではないかと思っている。

 できることから継続的に行う。5年前にそう考えたことを、今一度肝に銘じて取り組んでいきたい。