文房具類の新商品が発売されると、実際に現物を見てから購入するようにしている。当たり前のことだが、カタログで見るとの現物を見るのとでは印象が違うことがあるからだ。それでも人気の商品は品薄になる場合もあって、なかなか現物を見ることができないということもある。
昔の歌で「探すのをやめた時、見つかることは良くある話で」というのがあったが、キングジムの「ペンサム」に関してはまさにそのとおりだった。
ノートにもスーツの内ポケットにも挟めるペンケース
2月にキングジムから発売された「はさめるペンケース ペンサム 2001 」には、大きめのタイプと2本挿しのタイプとがある。どちらも評判が良いのだが、2本挿しのタイプは売れ行きが良かったのか発売数が少なかったのか、文具店でなかなか見かけることがなかった。
Amazonでも品薄だったので最近ではやや諦め気味だったが、先日出かけた先で何気なく入った京王アートマンに何個か置いてあった。探している時には見つからなくて、何気なく入ったお店で偶然見かけるというのは不思議なことだ。
カタログなどで見ていた時よりも、実物はビニールっぽい雰囲気が強いなと感じた。それでも手帳と複数のペンを同時に持ち歩きたかったので、オレンジのタイプを買って使い始めた。
フラップに取り付けられた磁石の力で挟めるようになっているが、思ったよりも磁力は強くないものの、簡単に外れるほどではない強さだ。
フラップが大きめなのでスーツやジャケットの内ポケットにも挿すことができるので、複数のペンを持ち歩く時には便利だと思う。
普段は自立式のペンケースを持ち歩いているが、必要な時にペンが見つからないということも時々あるので、フリクションボールペンや万年筆を入れて持ち歩きたいと思う。
懐かしの筆箱たち
子どもの頃には筆箱を使っていたが、高校生ぐらいからはペンケースに移行したような覚えがある。多分、高校生になってからシャープペンシルを使うことが許可された時代だったので、鉛筆を何本も入れる筆箱が必要ではなくなったからだろう。
私が子どもの頃には「象が乗っても壊れない」というサンスターの筆箱があったが、今でも「NEWアーム筆入」として発売されていた。懐かしいなと思いながらも、どうしてもこれが欲しかったことが今となっては不思議だ。きっと「強い」という部分に憧れたのだろうと思う。
また、クツワの「マグネット筆箱 クラリーノ」は鉛筆がシャキンと斜めに飛び出すようになっていて、そこの部分には三角定規なども入れられるようになっていて懐かしい。クラリーノ素材は柔らかくて好きだったが、長く使っているうちにマグネット部分が破れてきた覚えもある。単に乱暴な小学生だったからもしれないが。
筆箱は年々進化してきているし小学生でもペンケースを使っている場合も多いようだが、昔自分が使っていたタイプの筆箱がまだ健在だとなんとも言えず嬉しくなってしまう。新しい筆箱や新しい鉛筆を買ってもらうこと自体が、単純に嬉しかった思い出がそうさせてくれるのだろうか。