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出場チームも決まって盛り上がってきた「手話パフォーマンス甲子園」(鳥取県)

 日本で初めて「手話言語条例」を制定した鳥取県。今年は高校生が集う「手話パフォーマンス甲子園」を開催する予定となっているが、出場校も決まり徐々に盛り上がりを見せてきている。 

■全国初の「手話パフォーマンス甲子園」がまもなく開催

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 2013年10月に日本で初めて「手話言語条例」を制定した鳥取県。「手話言語条例」は単に手話が独立した限度だと定めたというだけではなく、ろう者の人権を尊重するとともに社会での共生のために自治体として何をすべきかを定めた条例だ。

条例の新設理由
障がい者への理解と共生を県民運動として推進するあいサポート運動の発祥の地である鳥取県において 、 ろう者の人権が尊重され 、ろう者とろう者以外の者が互いを理解し共生することができる社会を築くため、手話が言語であるとの認識に基づき、手話の普及に関し基本理念を定め、県、市町村、県民及び事業者の責務及び役割を明らかにするとともに、手話の普及のための施策の総合的かつ計画的な推進を図ろうとするものである。

 「手話言語条例」の中でも手話の普及が盛り込まれているが、その一環として今年11月23日に行われるのが、全国の高校生を対象とした「手話パフォーマンス甲子園」だ。甲子園と名のつくイベントは他にもたくさんあるが、手話を使ったパフォーマンスを競うというのは新しい。

 手話を使ったダンスやコーラス、漫才などのパフォーマンスを競うこの大会は、例えば英語での弁論大会のように、手話をひとつの言語として表現力を競う画期的な大会だと思う。

 ”視覚言語”とも言われる見て感じる言語だけに、どのようなパフォーマンスが飛び出すのかとても興味深い。こういった取り組みが、今後は青少年だけではなくさまざまな年齢層に広がって欲しいなと思う。

◇「手話パフォーマンス甲子園」

日時 平成26年11月23日(日・祝)10時30分~16時
会場 鳥取県立生涯学習センター(県民ふれあい会館)
   鳥取県鳥取市扇町21番地

http://www.pref.tottori.lg.jp/koushien/

 ■出場校からのメッセージも見逃せない

  手話パフォーマンス甲子園には全国から41校がエントリーし、選考会や特別枠での指定を経て20校が本戦に出場する。各学校からのメッセージもホームページ上に掲載されているが、ダンス、コーラスなどパフォーマンスの内容は様々ながら手話を使った表現をどのように行ってくれるのか興味深い。

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 例えば手話条例を制定した北海道石狩市から出場する石狩翔陽高等学校は、「手話の普及に関する条例を制定した自治体及び手話の普及に関心の高い自治体が推薦するチーム」としての出場。どのようなパフォーマンスを繰り広げてくれるのか楽しみだ。

 手話でのパフォーマンスというと「手話コーラス」は「手話劇」を思い浮かべるが、手話パフォーマンス甲子園のホームページには手話漫才などの動画がリンクされている。これがまたなかなか面白い。

 聾の方は表情豊かで表現豊かな方が多いが、こうやって手話漫才を見てみるとその表現力は漫才にもうってつけなんだなと改めて気づいた。こういったことも含めて、多くの方に手話の良さを知ってもらいたいなと思う。