私が最初に一眼レフを手にしたのはもう30年も前のこと。なけなしの貯金をはたいて買った中古の一眼レフはキャノン製で、いつも大切に使っていたことを思い出す。当時は当然のことながらフイルム式のカメラなので、撮影する内容によってフイルムの感度(ISO)を変えながら撮影していた。
現在はデジタル一眼レフが主流なので躊躇なくシャッターを切れるが、当時は一枚一枚を考えに考えて大切に撮影していたような気がする。どちらが良いかということではないが、いまや古き良き時代の話となったかなと思う。
デジタルカメラが中心となった現在では、街の写真館やプリント店舗の売り上げが以前よりもガクンと落ちてきている。PCやスマホなどで簡単に画像を保存、閲覧ができるのでわざわざプリントする人が減ってきたようだ。
そんななか、写真プリントが中心のチェーン店では、新たなサービスで収益の拡大を図り始めているようだ。
■「なんでもダビングする」が売りの新サービス
写真プリントの55ステーションが始めたのが「なんでもダビング」というサービス。家で見られなくなったビテオテープなどを、お店で預かってDVDにダビングしてくれるというサービスだ。
今までもプリントした写真やネガを使ってCDやDVDに焼き込むというサービスはあったが、今回のサービスは写真から離れて映像の領域に拡大している。さらに、カセットテープレコーダーやマイクロレコーダーのテープから、音声をCDに焼き込んでくれるというのも面白い。
(http://www.80210.com/dvd.html)
コースによって料金は若干異なるが、CDやDVD一枚につき1,500円という価格設定になっている。テープに記録された日時を一緒に焼き込むか焼き込まないなど細かい設定があるので、店頭できちんと説明してもらってから申し込んだ方が良い。
私も実際に昔の8ミリビデオテープとマイクロカセットテープを持ち込んで、店頭で良く話を聞いたうえで「こだわりプラン」というコースで申し込んだ。そちらの方が日付がきちんとダビングされるうえに価格も安く済んだ。手間を惜しまずしっかりと内容を確認することをお勧めしたい。
■大切な映像や音声がよみがえる
デジタル化が進んだ現在の写真や動画の撮影では、CDやDVDに焼き込むという作業も簡単に行うことができる。
私の使っているMacBook Proでは、カメラやビデオなどの撮影機器を接続するだけで画像や映像を取り込むことができる。さらに、取り込んだ画像や映像をDVDに焼き込むのも、ほんの何回かのクリックで行うことができる。
しかし、昔録画したビデオテープや音声テープは、USBでの接続ができない場合にはひどく手間がかかる。撮影機器をハードディスク式のDVDに接続し、転送録画した映像を再度DVDに焼き込むという作業が必要になる(もっと簡単にできる機器があるかもしれないが我が家の場合はこんな感じ)。
今回ダビングをお願いしたのは8ミリビデオテープとマイクロカセットだが、約3週間ほどでダビングが完了し手元に戻ってきた。どちらもむすこが幼稚園の頃の思い出深い内容だったが、PCにDVDをセットすると懐かしい映像や音声が流れてきた。
大切な思い出がよみがえってきて、思わず30分ほど映像に見入ってしまった。