11月にもかかわらず暑さを感じる一週間だったが、三連休が過ぎたら例年通りの寒さがもどるようだ。そうなると見たくなるのが寒空に輝くイルミネーション。ただし、新型コロナが感染拡大しているので混雑する場所に行くのは気が引ける。そんな時には、遠目でイルミネーションを見てから、プロジェクトマッピングを見られる新感覚の植物園に行くのもオススメだ。
よみうりランドに併設された植物園
東京都稲城市にある老舗の遊園地よみうりランドに併設されているのが、今年3月にオープンした「HANA・BIYORI(はなびより)」という施設だ。
”新感覚フラワーパーク”と名付けられた通り、フラワーシャンデリアやプロジェクトマッピングなど、今までの植物園とはひと味違った楽しみを得ることができる。
「HANA・BIYORI(はなびより)」は先日ご紹介した「よみうりランド」に併設されているので、よみうりランドのイルミネーションを楽しんでから徒歩で行くということもできる。なお、よみうりランドとHANA・BIYORIの両方を利用すると、それぞれを単独で利用するよりも割引があり、また16時以降は割安なナイト入園料になるのでオススメだ。
スターバックスコーヒーが一体化している植物園
よみうりランド側から歩いて行くと、HANA・BIYORIの入り口にスターバックスコーヒーの看板が大きく掲げられている。植物園では日本初となるスターバックスコーヒーの出店だが、店舗と植物園が分かれておらず一体化しているという点でも非常に珍しい。
席は植物と水槽に囲まれていて、昼間はガラスの屋根から差し込む太陽の光に包まれながらドリンクなどを楽しむことができる。
周囲を緑に囲まれているので、座ってコーヒーを飲みながら周囲を見回すだけで気持ちが落ち着くし、植物が放つ自然を感じられる香りもリラックスさせてくれる。ここで一服するだけでも来る価値があるのではないかと思わせてくれるような空間だ。
フラワーシャンデリアも見事
「HANA・BIYORI」の一押しスポットがフラワーシャンデリア。ベゴニア、フクシア、ペチュニア、ゼラニウム、サクソルムなど300を超えるフラワーシャンデリアは圧巻だ。これだけ多くの植物を見上げるという体験はなかなかできないだろう。
奥には落ち着いた雰囲気の売店もあり、植物園の中にいる人気のコツメカワウソ関連グズも販売されている。
そのほか、施設内に飾られている植物は販売もされているので、ひとつひとつ手にとてからお土産として購入するのも良さそうだ。また、園内では苔テラリウムなどのワークショップも毎日開催されているので、自分だけの一品を作って持ち帰るのも良いお土産になるだろう。
植物園の外にも見所あり
植物園を出て周囲を散策することもできる。苔の庭と呼ばれるエリアの先には、京都御所から移築したとされる聖門があり、そこに続く石段には見事な光のオブジェが置かれている。
その先には、国指定重要文化財の妙見菩薩像や聖観世音菩薩像などが祀られており、またお釈迦様の聖髪と仏舎利が保管される釈迦如来殿(パゴダ)があり、よみうりランドの隠れた人気エリアとなっている。
夜になると傘を使ったイルミネーションも暗闇の中に輝いていて、幻想的な風景を楽しむことができる。人でも少ないので穴場的な植物園なのかもしれない。