万年筆はインクを交換しながら本体を永く使うが、ボールペンは芯を入れ替えて使うことが少ないようなか気がする。万年筆と違い安価なものが多いことや、そもそもインクが長持ちするということが理由なのかもしれない。それでも、お気に入りの道具を永く使うというのは、単純にモノを大切にするという意味で必要なことだと思う。
書きやすいぺんてるの多色ボールペン
妻がいつも使っているのが、ぺんてるの多色ボールペン「i+(アイプラス)」という商品だ。数年前に私と息子とでプレゼントしたペンギン柄のタイプで、その年の限定柄だったような気がする。誕生日に色々なものとセットで贈った商品だが、替芯を交換しながら使い続けてくれている。
この商品はボディと芯が好みのモノを選ぶことができるので、限定商品もボディだけで売っていて好きな芯を選んで入れることができる。ただし、他のボールペンよりも芯が細いので、インクの消費も少し速いようだ。それでも書きやすさは抜群なので、芯を替えながら永く使うことができるのが良い。また、芯が細いため多色ボールペンでありながらボディが細身なので、手帳などと持ち歩くのにも便利だ。
長く使うと愛着も湧く
何でもそうだが、モノを長く使うと愛着が湧いてきて、その道具がないと落ち着かないということにもなりかねない。いつものスタイルだ道具が手元にあるだけで落ち着くのは、歳を取るとなおさらのような気がする。
日本では昔からモノを大切に永く使う習慣があり、100年以上使ってきた道具には神や精霊が宿って「付喪神(つくもがみ)」になるとも言われてきた。時々、各地で開かれている骨董市などを覗くと、いかにも付喪神が宿っていそうな道具類を見かける。モノを大切にする日本ならではの言い伝えだろう。
良いモノやお気に入りのモノを永く使うというのは、節約とはまた違うすばらしいことだと思うがいかがだろうか。