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クリップ遍歴「ゼムクリップ」から「紙製クリップ『DELP(デルプ)』」まで

紙資料が減ってきてホチキス止めも減ってきた。最近では複数の資料はクリアファイルに入れて持ち歩くので、クリップも使う頻度が少なくなってきた。ひところに比べて資料の枚数が減ってきたのもその一因だろう。資料の枚数が減るにしたがって、使うクリップも変化してきている。

ゼムクリップとダブルクリップの組み合わせ

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会議資料が多い頃は、ホチキス止めした書類に参考資料をゼムクリップで止めて、複数案件の会議では議題の数だけ用意した資料をダブルクリップでひとまとめにしていた。

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https://bungu.plus.co.jp/news/180206/

今年になって、軽い力で開く「プラス ダブルクリップ エアかる」というダブルクリップが発売されて評判となったが、当時はダブルクリップで綴じる数が多いと指先が痛くなったものだ。昭和の終わりから平成の一桁の頃はそれが主流だった。 

不況とエコブームが資料を減らした

バブル景気の頃まではコピーもバンバンしていたし、資料もこれでもかと言うぐらい多かったと思う。ダイレクトメールやパンフレット類も、豪華でページ数が多かったと記憶している。

1990年代に入りバブルが弾けて不況になると、一気に倹約ムードが巷に流れた。追い掛けるように地球環境保護のためのエコ活動も盛んになったのだが、その頃からコピーを減らしたり両面コピーをしたりということが行われるようになった。

一時は使わなくなった資料の裏面を使ったり、プロジェクターで投影したりすることが美徳とされた時期もあった。少し「モッタイナイ」が過ぎた感もあったが、資料を出来るだけ簡素化したり電子化したりすることが加速したのは喜ばしいことだろう。

今では当たり前になった「資料はサーバにファイルで保存・整理する」という作業も、こういった世の中のニーズや背景があったからこそだと思う。

「しっかり綴じる」から「使いやすく綴じる」へ

電子ファイルで資料保存をするようになってから、紙媒体の資料は「持ち歩くための資料」になった。多少汚れたり破れたりしても、見やすくて取り出しやすければ良いという考え方だ。

また、使った資料はファイリングするのではなく廃棄するようになったので、ホチキスやクリップが敬遠されたりもした。

今ではシュレッダーや溶解も高度化されてクリップ類があっても平気なようだが、それでもガッチリとしたクリップは外すことが多いだろう。

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そんなこともあって、私は数年前から紙で出来た三角のクリップ「マックス 紙 クリップ デルプ 「DELP」」を好んで使っている。数枚程度であれば簡単にガッチリと綴じることができ、色で資料を分けたりクリップ自体に書き込んだり出来るので便利だ。また、捨てるときも紙なので、そのまま捨てられるのも重宝している。私にとってはまさに「神クリップ」なのだ。

クリップひとつ取っても世の中の流れによって変化し進化しているが、そういう見方をするのもまた文房具好きとしては楽しいことだ。