入学祝いや卒業祝いなど、学生にプレゼントするなら文房具や書籍。一昔前はそんな感じだった。文房具でいえば、小中学生にはノートや鉛筆やシャープペンシルなどを、高校生ならちょっと高価なボールペンや万年筆を贈っていた。それがいつしか文具券や図書券になり、最近ではゲームになったりしているようだ。これも時代なのだろうか。
藤井四段に贈られた師匠からの素敵な文房具類
すでにニュースになっていたのでご存知の方も多いと思うが、将棋の連勝記録を更新した藤井聡太四段が先日15歳の誕生日を迎えた。大相撲観戦をしている藤井四段の姿がテレビでも紹介されたので、そのニュースと併せて知った方も多いだろう。
https://www.tcgmap.jp/product/
大相撲観戦もニュースとなったが、藤井想太四段の誕生日にあたって師匠である杉本七段が家族とともに選んだプレゼントもまた話題となっている。地理好きの藤井四段に贈られたのは、「世界の震源分布クリアファイル」と「都道府県式地理力検査表ノート」と「ino’s(伊能忠敬)フローティングボールペン」のセット。
地理好きだという藤井四段もなかなか凄いが、地理関係の文房具セットを贈る師匠とその家族も素晴らしい。 文房具好きの私にとってこういう話はとても良いなと思うし、機会があればこういうプレゼントを息子にも贈りたいものだと思った。
問い合わせ殺到で在庫切れ
誕生日プレゼントがテレビの情報番組で紹介されたことで、商品販売元である「東京カートグラフィック」には問い合わせが殺到。藤井四段に贈られたノートとボールペンが一気に在庫切れ状態になったというから、その人気のほどが分かる。
地理好きの方は多いと思うので、藤井四段がプレゼントされたからという理由以外でも、純粋に「欲しいな」と思った方は多いのではないだろうか。歴史好き、城好きと並んで多いとも言われている地理好きなので、藤井四段のおかげで日の目を見た商品と言えるかもしれない。
文房具の世界にはこういった「知る人ぞ知る」という商品が時々あって、「あっ、それ知ってるよ」という商品が一躍有名になった時には自分のことのように誇らしい。それもまた、文房具好きの特徴なのかもしれない。
我が家にもあった「ino’sフローティングボールペン」
実は、私も藤井四段とは色違いながら、「ino’s(伊能忠敬)フローティングボールペン」を持っている。定期的に覗いている吉祥寺の文具と雑貨のお店「36(サブロ)」で買ったペンだが、藤井四段がプレゼントされたものと色違いだとは思いもよらなかった。
ボールペンを傾けると、測量用の棒と棒の間をトコトコと伊能忠敬が歩いていく。のんびりと歩くような雰囲気なのがとても良い。
フローティングアクションペン自体はかなり昔からあるが、当時はノベルティだったり大人向けのお土産だったりとそれほど位置づけの高い商品ではなかったし文具店には並んでいなかった。
最近では昭和レトロな商品として少しずつ人気が出てきており、藤井四段のニュースでさらに人気に拍車がかかっているのではないだろうか。
しばらくは色々な種類のフローティングアクションペンが、文具店や雑貨店の店頭をにぎわせてくれるかもしれない。 それはそれで文房具好きとしては頬が思わず緩んでしまう現象ではあるなと、ユラユラ揺れながら動くフローティングアクションペンを見ながらそう思う。
ペンを傾けるとゆっくりと伊能忠敬が歩きだす、シュールなフローティングボールペン。今 将棋界で話題のあの方がプレゼントでもらったという噂のボールペンですよ。https://t.co/J4Ox4HQ5w5 pic.twitter.com/uzdkNmAuyk
— Sublo (@36Sublo) 2017年7月21日