文房具の世界は新商品がどんどん出て来て、技術的にも日進月歩している分野だ。筆記具では最近特にシャープベンシンの技術革新が進んでいて、いわゆる「折れない戦争」と呼ばれるような各社でしのぎをけずっている分野でもある。
一方で昔ながらの商品に根強い人気があるのもまた筆記具の世界で、新しさと古さがちょうど良く好まれているのかもしれない。
中高生に人気のロングセラー・シャープペンシル
http://www.pentel.co.jp/products/automaticpencils/smash/
中高生に人気のシャープペンシルはいろいろあるが、昔ながらの商品で価格も1000円を超えるのに人気だという商品がある。ぺんてるが発売している「スマッシュ」という商品だ。
スマッシュの発売開始は1986年。約30年前から発売されているロングセラー商品だ。しかも、発売当初からマイナーチェンジを行っていないという、まさにレトロなシャープペンシルなのに大人気のようだ。
http://www.pentel.co.jp/products/automaticpencils/smash/
最近では入荷するとすぐに売り切れてしまうお店もあるようで、ここ最近の人気ぶりが窺える。
スマッシュが人気の理由は、一言で言うと「書きやすい」ということ。また、「書きやすさが安定している」ということのようだ。
シャープペンシルの機能としては当たり前のことであり、ある意味では個々人の感覚的なもののようにも思える。
しかし、スマッシュの持つ「書きやすさ」と「安定感」には理由がある。最も大きな理由が製図用シャープペンシルの機能を受け継いでいるという点だろう。
先端部分とグリップが一体型であったり、芯の出てくる部品が金属製であったり、ペン先のパイプ部分が通常のより長くて線が見えやすかったりと、製図用として培った機能がふんだんに盛り込まれているようだ。
そのような高機能な部品や機構が30年前に盛り込まれていたというのも驚きだが、そこに良さを見いだす中高生も凄いなと思う。逆に言えば、良いものは時代を超えて必要とされるということだろう。
ぺんてる シャープペン スマッシュ 0.5mm Q1005-1 ブラック
- 出版社/メーカー: ぺんてる
- メディア: オフィス用品
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今どきの広告方法も一役買った
http://www.loft.co.jp/kotokiji/detail.php?id=55433
ぺんてるが発売しているのは黒一色だが、Loftでは昨年夏に韓国で発売していたカラーバリエーションモデルを限定販売した。それを、いま人気のユーチューバーが動画で紹介。一気に人気に火がついた。
もともと製図用の機能などを受け継いで書きやすさに定評があっただけに、ユーチューバーの紹介で買った中高生からさらに口コミで人気が広がったのだろう。1000円という価格は決して安くはないが、他人よりもちょっと高級な機能が盛り込まれているというのも差別化されて良いのかもしれない。
ユーチューバーの紹介で火がついて、SNSを含めた口コミで人気が広がったというのは、まさに今どきの広告方法だなと感じた。
書きやすさが大切なシャープペンシル
oyakode-polepole.hatenablog.com
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ロングセラーで人気があるシャープペンシルと言えば、他にも「プレスマン シャープペン」と「ケリー」がある。どちらも数十年前から売られ続けているロングセラー商品だが、共通するのは「書きやすい」という点だ。言い換えれば、書きやすくなるための工夫がしっかりと施されているということが人気を支えているのだろう。
私はどちらも使っているが、芯の長さや重量、バランスなど、実に良く考えられているなと感心する。
筆記具には、フローティングアクションペンのように「持っていて楽しくなる」というものもあれば、今回ご紹介したシャープペンシルのように「実用的な機能が良い」というものもある。
その両方をバランス良く持っておくことで、ちょっとしたことながら能率も上がるのではないかと思うがいかがだろうか。
プラチナ プレスマン シャープペン 速記用0.9mm芯2B 2105010
- 出版社/メーカー: プラチナ万年筆
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ぺんてる シャープペン 万年CIL(ケリー) 0.5 HB キャップ式 XP1035AV ブラック
- 出版社/メーカー: ぺんてる
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