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文章力を高めるために何回も読み返したい「ホンカク読本 ライター直伝!超実践的文章講座」(森末祐二)

 図書館や書店に行くと、本のにおいや書架が並ぶ風景を見ただけでワクワクする。子どもの頃から読書が好きで、学校の図書館に行ってはお気に入りの本に埋まっているのが好きだったからだろう。

 文章を書くのも好きだった。否応なしに書かされる作文は苦手だったが、詩や散文をノートに書き綴ってはその出来映えに幻滅し、それでも懲りずに誰に見せるでもなく書いていた。

 そういうこともあってブログを書くということ自体は楽しくて好きなのだが、楽しいことと上手なこととは別物だろう。「好きこそものの上手なれ」という言葉もあれば、「下手の横好き」という言葉もある。

 それでも、少しでも文章力をあげたいという欲求は常にあって、いろいろな方のブログを読んだり文章の書き方を指南する本を読んだりしている。それが実になっているかは疑問だが、学び続ける姿勢はなくさないようにしたいと思っている。 

ホンカク読本 ライター直伝!  超実践的文章講座 (Parade books)

 先日書店で見かけたのが、ブログを書くためだけではなく文章全般の書き方を教えてくれる「ホンカク読本 ライター直伝! 超実践的文章講座」という一冊。ライターの森末祐二さんが、ご自身が学んでこられたことを整理して綴った一冊だ。

 【内容】
第一章 書く前にしておくこと
 テーマを決めて資料を集め、あらすじを考えてから書き始める/資料からキーワードを抜き出し、文章の設計図となるプロットをつくる/ほか
第二章 読みやすく書くポイント
 一行目で読者の心をつかむ 書き出しがその文章の運命を決める/言葉の並べ方でリズムが変わる 順番を変えたり、つなぎ方を工夫したり/ほか
第三章 ルールを守って書こう
 「です・ます」と「だ・である」を混用しない ただし共存するケースもある/特定の商品名は使わない ただし使えるものもある/ほか
第四章 文章に深みを増す方法
 「なぞかけ」でストーリーを考える 意外性が文章を面白くする/論理が飛躍しないよう注意する 矛盾なく、過不足なく、十分な説明を/ほか
第五章 書き手が心得ておきたいこと
 流行語は使わない。ほとんどの場合、数カ月後には恥ずかしい言葉になる/書き終えたあと、時間を空けて推敲し細部まで修正して原稿を完成に近づける/ほか

(Amazon内容紹介からの抜粋)

 目次をご覧いただいただけでもお分かりかと思うが、文章を書くための単なるテクニックが記されているのではなく、プロットの作成から文章を書くうえでのポイントやルールなど、基礎的なことが系列立てて描かれている。

 こういった本のなかには、例文を羅列してテクニックを伝えるだけのものもあるが、本書は文章を書くための基本から丁寧に教えてくれるという極めて真面目な一冊だ。

 ある意味では教科書的な内容なので読み込むのに時間がかかるかもしれないが、文章の書き方を基礎から学びたい方にも、自分の文章力を確認したい方にも、双方にきちんと答えてくれる内容だと思う。

  これを読めば一気に文章力が高まるというわけではないが、ひとつひとつの内容を少しずつ自分の文章に取り込んでいくことによって、確実に読みやすい文章になると思う。

 何回も読み返すことで、確実に文章力が高まっていくことは間違いない。

ホンカク読本 ライター直伝!  超実践的文章講座 (Parade books)

ホンカク読本 ライター直伝! 超実践的文章講座 (Parade books)