お気に入りの万年筆がここ数ヶ月で一気に増えてきて、書くこと自体がとても楽しくなってきた。それもあって7月初めからペン字練習を始めたのだが、それが終わってもまだまだ練習したいなという気持ちになってきた。小学生の頃にこうだったら、今ではとても字が上手になっていただろうなと思う。
万年筆のための練習帳
ペン字練習帳の次に使い始めたのが、「 20日で必ず上達 万年筆の美文字練習帳 (ブティックムック)」という万年筆のための練習帳。20日で上達するかどうかは自分次第だが、時間がある時にお気に入りの万年筆を走らせるのは楽しい。
内容的には一日見開き2ページを練習するという方式で、20日で一冊が終わるようになっている。カタカナ、ひらがな、漢字が一字ずつ丁寧に練習ができるようになっているほか、後半は手紙の書き方やカードの書き方など実践的な内容となっている。
文字を綺麗に書けるようになりたくて練習をしているのだが、一文字一文字丁寧に書いていくこと自体が楽しい。隙間時間を見つけては書いているのだが、集中して書いていると気分もすっきりとする貴重な時間だ。
練習内容以外のページも読んでいて楽しい
文字の練習内容もさることながら、巻頭や途中に挿入されているコラムも読んでいて楽しい。万年筆の良さや選び方、メンテナンスの方法など、万年筆がさらに好きになってしまうような内容だ。
また、「一筆箋・はがき・手紙の使い分け」など、手紙を書く上で必要となる基礎知識なども掲載されている。さらに、後半の手紙を実際に書く練習の部分になると、ページの下段に内容ごとの注意点などが掲載されていて興味深い。
例えば、詫状の場合にはどのような内容が良いのか、お祝いの手紙はどのタイミングで出すのが良いのかなど実践的でとても参考になる内容だ。
文字が美しくなったとしても、手紙のマナーを知らなければ相手に対して失礼にあたる。そんなことも教えてくれる一冊だなと感じた。
文字を書くことの楽しさと目指したいこと
私は子どもの頃はものすごく字が下手で、自分でも読めないほど下手だった。それは社会人になってからも続いた。
ところが、私が働き始めた昭和50年代後半はまだまだ手書きで資料を作成するのがメインで、ワープロが導入されるのは平成の時代に入ってからだった。
字が下手だというのは、事務職にとっては非常に不利な時代。「せめて読みやすい字を書くため」に、毎朝1時間早く出社して文字の練習をしていたことを思い出す。
だからという訳ではないが、手書き文字に関しては今でも若干コンプレックスがあるのは事実だ。それでも手書きで手紙を書くのは好きなので、丁寧にわかりやすい文字を書くことを心がけている。
お気に入りの万年筆が手に入ったことをきっかけに、最近文字の練習をするようになった。今は文字を書くこと自体が楽しいので、結果として「綺麗な文字ですね」と言われるようになることを目指したいと思う。