先日、職場の若手女子から「本をたくさん読みたいけどなかなか時間が作れない」という話を聞いた。彼女のように「本を読むのが大好きだけど、なかなか読む時間が無い」という方や、「本を読みたいけれど、本を読むという習慣が身につかない」という方は多いのではないだろうか。
本をたくさん読んでいると良いことがあるかどうかは別として、文章に目を通す時間が多いというのは週間として良いことだと思う。では、どうすれば読書時間を確保できるのか。簡単なことから初めて見るのが良いと思う。
■生活の中で「読書時間」を見つける
「時間は見つけるものではなく作るものである」という言葉があるすが、そうはいっても「時間を作る」というのはなかなか難しい。働き盛りの年代だとなおさらだし、家庭の主婦はさらにやらなければいけないことがたくさんあって忙しい。
「作れるもんならすでに作ってるよ!」という方も多いと思うが、まずは一日の生活の中でどこにスキマ時間があるかを見つけてみることから始めてみてはいかがだろうか。
まとまった時間ではなくてもかまわないので、「特に何もしていない時間」や「ボンヤリしている時間」を見つけて、そこに「本を読む」という習慣を押し込んでいくという方法も良いと思う。例えば、 「寝る前にぼんやりとテレビを見ている時間」「通勤時にスマホを眺めている時間」「ご飯のあとにお腹いっぱいでくつろいでいる時間」などなど。
こうやって考えてみると、ボンヤリとテレビを見ている時間というのは意外に多い。見たいテレビを無理に我慢する必要はないが、ただスイッチを入れているだけなのであれば本をパラッと読んでみてはいかがだろうか。一日一時間確保できれば年間でかなりの時間を読書に費やせると思う。
■読みたい本を何冊か用意しておく
本好きの方であれば好みの作家さんが何人かいる。そしてその中には「時間を忘れて読みふけってしまうシリーズ」もあるのではないだろうか。
本を読む時には1冊だけ用意しておくのではなく、読んでみたい本を2〜3冊手元に置いておくのも読書量を増やすコツだ。好きな作家さんの本であっても「今はそんな気分じゃないな」という時もあるので、その時々の気分に合わせて読む本をチョイス出来るようにしておくと便利だ。
私も常に3〜4冊手元に未読の本が手元にあり、通勤用と自宅用、ちょっと時間が空いた時用や会社の昼休みに読む用というように分けている。そういう意味では私の場合には一冊の本を一気に読むということは少なくて、常に何冊かを平行して読んでいる状態になっている。言ってみれば「読書の気分転換に読書をする」という感じだろうか。
この方法だと本を取り替えるたびに頭の切り替えが必要になる読み方なので、逆に読み終わった時に本の内容が記憶に定着しやすいような気がする。
■お気に入りのブックカバーを使う
これは完全に私だけの方法かもしれないが、「お気に入りのブックカバーを使う」というのは意外と本を読む原動力になる。持っているだけで楽しくなるブックカバーがあれば、「読まなくても良いから鞄に入れておこう」という気になるからだ。
そういう意味ではブックカバーはいくつも持っているが、高価な物はひとつもなくて高くても2,000円以下の商品ばかり。
今一番気に入っているのは畳のブックカバー。以前、このブログでもご紹介させていただいたが、畳表を使ったブックカバーは手触りが良くて富士山の焼き印も気に入っている。
本が好きだからブックカバーを買うのか、ブックカバーを買ったから本を持ち歩きたくなったのかは定かではないが、書店でつけてくれる紙のカバーに比べると「持ち歩きたい度」は桁違いだ。
また、通勤時などに本を持ち歩く時には、鞄に入れずに手に持って歩くというのが本をたくさん読むコツのひとつ。鞄に入れておくとついつい出すのが億劫になってしまうので、片手に鞄、片手に文庫本というスタイルで通勤するのもカッコいいのではないだろうか。
■さらに「ブクログ」で読んだ本を管理
これは便利、Web上の本棚「ブクログ」の使い方 - おやこでポレポレ
「3つの方法」と言いながらさらにもうひとつ、自分が読んだ本を管理するウェブサービス「ブクログ」を活用すると、毎月の読書グラフなどが表示されて読書の励みになる。
このサービスは会員登録(無料)を行って利用するが、読み終わったら日付を入力してジャンルを入れておけば、読み終わった順番で仮想の本棚に納められる。ブログで紹介記事を書いたらそれをそのままレビューとして保存することもできるし、他の方の本棚を見ることで最新の本の情報を得ることなどもできる。
ブログのパーツとしてサイドバーに表示させることもできるので、読んだ本の記録としても活用したい。
■まとめ
本をたくさん読めば良いというものではないが、読書は心を豊かにしてくれるサプリメントのようなものだと思う。読書好きの方もそうでも無い方も、「本をたくさん読んでみたいな」と思ったらまずは時間を確保して読書を習慣にする。ちょっとしたことだがぜひ試して欲しい。