山梨県甲州市にあるJR塩山駅のすぐ目の前に、重要文化財に指定されている古民家があります。ここでは毎年素敵な雛飾りが展示されますが、今年も素晴らしい姿を見せてくれています。
■「甘草屋敷」のひな飾り
JR塩山駅の北口を出ると目の前にあるのが、重要文化財に指定されている「甘草屋敷(かんぞうやしき)」という古民家。甲州民家の代表的な建造物で、その昔江戸幕府の命を受けて漢方薬の原料「甘草」を栽培したことが名前の由来となっています。
甘草屋敷で毎年この時期に行われているのが「ひな飾り」。江戸時代から伝えられている雛人形が年代別に飾られているほか、額に入った「押し絵雛」という珍しいひな飾りも展示されています。
さらに素晴らしいのが、古民家の座敷一杯に飾られている「吊るし雛」。
ひな壇を囲むように飾られている吊るし雛には、唐辛子や魚などいろいろなものが形づくられて吊るされています。
この空間に立っているだけでも歴史の重さが伝わってきて、思わずめまいを感じてしまうぐらいです。
周辺には他にも観光名所や桃の花の名所などもありますので、春を感じに甲州の塩山まで足を伸ばしてみてはいかがでしょうか。
甘草屋敷のひな飾りは4月18日まで開催されています。
■甘草屋敷
住所 甲州市塩山上於曽1651
定休日 火曜日(祝日の場合は開館)、祝日の翌日、年末年始
入場料 大人300円、子ども・学生200円
営業時間 9時~16時30分(子ども図書館は午前9時30分から)
アクセス JR塩山駅北口正面