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進化するキャンドル製作チームがつくった「ひな飾りキャンドル」

今週のお題「ひな祭り」

 ひな祭りと言えばひな飾り。全国各地で古くから伝わるひな飾りの展示や、豪華絢爛なひな飾りの設置など色とりどりの衣装をまとったひな飾りが登場している。女の子の節句だけあってきらびやかな雰囲気が漂っているが、新潟のキャンドル製作チームも素敵なひな飾りをつくっている。

■つばめキャンドルの「ひな飾りキャンドル」

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(つばめキャンドルのFacebookから参照)

 新潟県の就労支援センターつばめキャンドルが製作しているのが、ひな飾りをイメージしたキャンドルのセット。お内裏様とお雛様、そして菱餅を型どったキャンドルも用意されている。金の屏風や置き台も揃ったコンパクトなセットなので、机の上などちょっとしたところに飾っても楽しい。

 つばめキャンドルのFacebookを良く見てみると、ひな飾り一つ一つの表情が微妙に違っている。手づくりならではの仕上がりだし、心を込めてつくられているのが分かる。

 こんなに綺麗なキャンドルを作っているのは、燕市社会福祉協議会就労支援センター内(新潟県燕市)のキャンドル製作チーム。「つばめキャンドル」と名付けられたキャンドルチームは、障がいのある人々とともに2013年の夏からこのキャンドルを作り始めた。

つばめキャンドルでは、 結婚式場で使ったキャンドルを原料にした 「幸せのおすそ分けキャンドル」を手作りしています。(http://tsubamecandle.jimdo.com)

  結婚式場で使われたキャンドルを溶かして再びキャンドルにする。それだけでも幸せが舞い込んでくるような、素敵なキャンドルができあがる。商品の開発プロセスに心温まる物語が織り込まれているのが素晴らしい。

 福祉の現場でありながら商品開発に関してのアグレッシブな姿勢が素晴らしいし、心温まる商品の数々には目を見張ってしまう。熱い想いと素敵な感性とがなし得る商品開発だと思う。

■進化し続けるキャンドル製作チーム

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 写真は札幌の雪祭りで販売された「雪だるまキャンドル」という商品。同じくつばめキャンドルチームの手によってつくられた商品だ。愛嬌のある表情はひとつひとつが異なっていて、クオリティの高さと商品に対する強い想いが感じられる。

 つばめキャンドルチームの商品で私が最初に出会ったのが「おにキャン」。新潟に伝わる酒呑童子伝説をモチーフとした商品だが、その後も次々と季節に合わせた商品を開発してきている。

 キャンドルは大きさの異なる丸いプレートを積み重ねてつくられているので、配色やプレートの大きさ、積み重ねる順番など三次元的な設計が必要になる。商品開発にあたっては試行錯誤を繰り返しながら行っているだろうし、そういった地道な準備や検討の様子が商品を通じてこちらまで届いて来るような気がする。

 昨年の夏には東京でのワークショップを体験させていただいたが、ひとつひとつ丁寧に行われる作業は緻密で集中力が必要な作業だった。こういった作業だけでもすごいなと思うが、さらに季節ごとのキャンドルを考えて商品にするというのは手間のかかる事だとも思う。

 進化し続けるつばめキャンドルチームとその商品からは、しばらく目が離せない。ワークショップは相談に応じて出張を行ってくれるようなので、新潟県内及び近県の皆さんには、ぜひ一度体験していただきたいなと思う。