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知的書評ゲーム「ビブリオバトル」が中高生にも広がってきている

 テレビやラジオでも取り上げられたり、実際に行われるようになった「ビブリオバトル」。私の職場ではレクレーションとして行われていて、コミュニケーションの醸成に一役買っていますが、地域によっては図書館で中高生向けのビブリオバトルを開催するところも出てきました。じわじわと広がりを見せています。

■稲城市で中高生向けのビブリオバトル開催

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 東京都稲城市で開催されるのが稲城市立中央図書館の「やってみよう!きいてみよう!ビブリオバトル!」というイベント。中高生を対象とした知的書評ゲームビブリオバトルが開催されます。

 稲城市の中央図書館は広い室内にたくさんの書架が並んでいて、パソコンデスクも充実しているまだ新しい施設。学習館も併設していて、今回は学習館の視聴覚室でビブリオバトルが開催されます。

 最近では若者に限らず本離れが進んでいると言われていますが、中高生を対象としたビブリオバトルはそういった本離れに少しでも歯止めをかけられればという狙いもあるようです。

 一般的に「本を読んで発表する」というと「読書感想文」を思い浮かべますが、ビブリオバトルでは原稿を作って読み上げるよりも自分の言葉でプレゼンを行うほうが効果がありますので、読書感想文を書くよりも気軽に参加できるのではないかと思います。  個人的な意見としては、そもそも読書感想文を書くというのが非常にハードルの高い作業で、小学生の頃は読書感想文が一番苦手でした。

 もちろん、自分の考えや意見を文章にするという作業は表現力を養うためにとても大切で、読書感想文を書くこと自体は意味のあることだと思いますが、もっと気軽に本の紹介を行えるのがビブリオバトルの良さだとも思っています。

 稲城市の中高生を対象としたビブリオバトルでは、ビブリオバトル普及委員会理事の稲川綾乃さんが講師として参加されますので、ビブリオバトルの楽しみ方についても教えてもらえる有意義なイベントになるのではないかと思います。楽しみですね。

■ビブリオバトルってなんだろう

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 「ビブリオバトル」は一定のルールに基づいて本の紹介を行うコミュニケーションゲーム。2007年に京都大学情報学研究科共生システム論研究室で始まった取り組みで、元々は大学生・大学院生が輪読会用図書を選定するためのプレゼンとして始まりました

【公式ルール】
1.発表参加者が読んで面白いと思った本を持って集まる.
2.順番に一人5分間で本を紹介する.
3.それぞれの発表の後に参加者全員でその発表に関するディスカッションを2~3分行う.
4.全ての発表が終了した後に「どの本が一番読みたくなったか?」を基準とした投票を参  加者全員一票で行い,最多票を集めたものを『チャンプ本』とする.

 推薦する本のジャンルは小説、ビジネス本、コミックなど特にジャンルを問いません。時間も5分間以内ではなく「ぴったり5分間」だというところも緊迫感があります。

  「本を知り 人を知る 知的書評合戦」という謳い文句は、ビブリオバトルをとても良く表現しています。「この人がこういう本を読むんだ」という意外な面が見られたり、普段冷静な人がプレゼンを始めるとかなり熱くなったりと、人と人とのコミュニケーションという意味でも楽しい取り組みです。

 私も職場でビブリオバトルを楽しんでいますが、総勢80名が集まってのビブリオバトルは相互のコミュニケーション醸成にとても役立っています。気軽に開けて参加者全員が楽しめるビブリオバトル。皆さんもぜひ楽しんでみて下さい。