連日暑い日が続いていて、エアコンの効いた電車に乗っていても、駅でドアが開いたとたんに一気に汗をかくぐらい暑い。そんな暑い夏の対応策として始められたのが「打ち水大作戦」という取り組みだ。
夏を涼しく「打ち水大作戦2022」
2003年に社会実験としてスタートした「打ち水大作戦」は、キャンドルナイトと同じく環境に配慮した市民活動だ。打ち水をすることで路面の温度が下がるという効果を期待するとともに、こういった取り組みを通じて環境に対する意識を高めることも目的のひとつだろう。
今年は8月4日が「打ち水大作戦2022」の全国一斉打ち水の日として設定されているが、東京はあいにくの雨なので他の日に行うことになりそうだ。主催者からも「7月23日大暑から8月23日処暑まで晴れた日は毎日打ち水をしよう」との呼びかけがあるので、気負わずのんびりと打ち水を楽しむという感じの取り組みが求められているのだろう。
打ち水は「風通しの良い場所」で「できる限り、大勢で広範囲」に行うと効果的であり、また「朝夕の時間帯」に「日向よりも日陰」で行うとより効果的だ。時々、午後の早い時間に日の当たる歩道に打ち水をしている場面に出くわすが、熱で一気に蒸発して逆に暑さが増すことにもつながりかねない。
私が子どもの頃は夏の夕方になると一斉に打ち水をして、打ち水をした道路(路地)に縁台を出して、蚊取り線香と団扇で蚊を追い払いながら大人も子どもも涼んだものだ。
マンションだとなかなか打ち水の機会がないが、ベランダに水を撒くだけでも効果的なので一度お試しいただきたい。