「記憶に残る風景」 #地元発見伝
網走市, 北海道道道248号線
地元の魅力を発見しよう!特別企画「地元発見伝」
はてなブログで「記憶に残る風景」というお題が出ていた。何の気無しにタイトルを見たが、ふと数年前に見た素晴らしいイチョウの木を思い出した。北海道の道東でみたイチョウの木だ。
■網走湖近くの普通の公園に立つイチョウ
仕事で北海道にいくことが多い。最近はほとんど札幌との行き来ばかりだが、3年前までは道東に行くことが多かった。その時に見たハッとするような素晴らしい一本のイチョウの木が記憶に強く残っている。
「イチョウの葉というのはこんなに素晴らしい色になるんだ」と、思わず車を止めて見上げたことを思い出す。その時に「神々しいイチョウの木」と勝手に名付けてしまった。
場所は網走市内から北見市内に向かう道の途中の、何と言うことも無い交差点の角。女満別空港からオホーツク海沿いの常呂町に向かう道と交差するこの交差点は、 民家も無く農地に囲まれた小高い丘と小さな公園がある場所。そこに立っているイチョウの木が素晴らしい色彩を放っていた。
思わず車を停めてイチョウの木に近づくと、車も通らず静かでサワサワと風に揺れる葉の音がするだけ。そっと木の幹に手をあててみると木が揺れる振動がかすかに手の平に伝わり、気持ち良い風を受けてイチョウの木が喜んでいるような感覚に陥ってしった。
この年の秋に出会った一番素敵なイチョウの木。イチョウの木を見て感動を覚えたのは初めてのことだった。
いまも同じ場所で同じように素晴らしい黄葉を身にまとっているのだろうか。それとも既に葉っぱも散って冬支度に入っているのだろうか。何年後でも良いのでもう一度この風景を見てみたいなと思った。
■神々しいイチョウの木(網走湖近く)
位置情報:43°56'57.3"N 144°07'28.8"E