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災害時に活用できる杉並区の「手話バンダナ」

 災害時には様々な情報が流されるが、聴覚障がい者はアナウンスや口頭による情報は当然のことながら得ることができない。そのような状況でも対応できるように、杉並区では「手話バンダナ」が作られていた。

■災害時用バンダナ「I♥SUGINAMI」

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 杉並区聴覚障害者関連六団体が協力をして作ったのが、災害時に使用できる「I♥SUGINAMI」というロゴ入りのバンダナ。60cm四方のバンダナには、災害時に利用できるようにイラストと文字が入っている。

 入っているイラスト・文字は「手話」「耳が聞こえません」「筆記」。バンダナを半分に折って襟元に巻いて使うようになっている。 

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 聴覚障がいの方はこうやって襟元に巻いて、自分が聞こえないということを周囲に知らせる。聴覚障がいの場合には一見しただけでは聞こえないということが分からないので、こうやって使用することで周囲に配慮を求めることができる。

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  逆に聞こえる人で手話ができる人は、「手話」のイラストと文字の部分が見えるようにバンダナを使用することになる。こうすることで聞こえない人が情報を得られずに困った時に、誰に教えてもらえれば良いかが分かる。

 また、手話ができない人でも筆談はできるので、聴覚障がい者、手話を使える人以外は「筆記」のイラストと文字の部分が見えるようにバンダナを使う。ちょっとしたことだが、とても考えられたバンダナなんだなと思った。

 私は手話を学び始めて1年ちょっとだが、簡単な日常会話であればなんとか手話で表現することができるようになった。このバンダナを使うような事態にならないことが一番段が、いざという時には堂々と「手話」の部分を表に出せるよう日々精進したい。

■「アイラブユー」を表す手話

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  バンダナの写真左下に書かれている手の形は、手話の指文字で「アイラブユー」という意味。英語の「I」・「L」・「Y」の指文字をひとつにした手話で、世界共通の指文字として使われている。ちょっとしたことだけど素敵な指文字だなと思う。