手話を学び始めて4年目に入ったが、勉強をするだけではなく手話を使う機会がないとなかなか上達しない。日頃から職場でも手話でやりとりをしているが、先日そのメンバーと「手話が飛び交うおしゃれなカフェ」に行ってきた。以前から行きたいと思っていた有名なお店なのだが、評判どおりのおしゃれで美味しいお店だった。
井の頭線「浜田山」から徒歩5分のカフェ・バー
今回訪問したのは、手話が使えるおしゃれなお店として評判の「NOK CAFE BAR(ノックカフェバー)」というお店。渋谷と吉祥寺を結ぶ井の頭線の浜田山駅から徒歩5分。住宅が立ち並ぶ静かな佇まいの街並みの中にあるお店で、入り口も開放的な雰囲気が漂っている。
もともとは早稲田で営業していたお店だが、昨年の11月に浜田山に移転して営業を継続している。昼はカフェとして、夜はダイニングとして営業しているが、店内も明るい雰囲気でスタッフの皆さんも元気で明るい。
料理も美味しくて飲み物も種類が多いので、仲間と一緒に楽しむのも良いし、家族で食事に来ても良いだろう。お酒が飲めない私にとっては、ソフトドリングの種類が多くてアイスやケーキがあるのも嬉しい。
以前から気になっていたお店だったが、念願叶って訪問出来たこのお店想像していた以上に素敵で美味しいお店だった。
なお、6月12日(日)15:00-1700は、90分間のケーキ食べ放題が楽しめるケーキDAYとなるらしい。甘いもの好きの私にとってはちょっと気になるイベントだ。
■ノック・カフェ・バー
住所 東京都杉並区浜田山1-23-7 イオニック浜田山1階
営業 11:30-23:00(火曜日定休)
店内は手話が飛び交う明るいふんいき
ノック・カフェ・バーの店長である具志さんは、聴こえない聴覚障害の方。そのため、注文はメニューを指差したりメモを書いたりすることで伝える方式になっている。スタッフの方々は健聴の方や聴覚障害の方など様々で、手話と筆談と通常の会話と様々なコミュニケーション方法が飛び交っている。
もちろん手話を使うことができるのであれば、よりスムーズに注文を行ったり具志さんとコミュニケーションを図ったりすることができる。しかし、いわゆる「手話を使うためのお店」ではないという点が良いなと思う。
私たちは手話を使えるグループだったので会話も注文も全て手話で行っていたが、隣のテーブルでは会社帰り風のグループが普通に注文して普通に会話を楽しんでいた。
最近では手話を使うことのできるカフェなどが何店もできているが、中には「手話を使うためのお店」であったり「ろう者と手話好きの人が集まるお店」のような雰囲気のお店もある。
今回、ノック・カフェ・バーに行く前には「手話を使うお店」だというイメージを持っていたが、実際に行ってみると「明るくて美味しいお店」「手話が通じるお店」だった。誰かのためのお店ではなく、いろいろな人が集えるお店だ。
手話を勉強中の私にとっては店長や聴こえないスタッフの方々と手話で話ができるのは楽しいが、手話を使えない人にとっても美味しい食事をゆっくりと味わえる良いお店だと思う。
井の頭線沿線の静かな場所で、おしゃれで美味しいお店を見つけられのは幸運だった。これからも時間を作って、仲間と食事と会話を楽しみために訪れたいと思う。