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疲れた心に効くサプリのような一冊「しあわせトリック」(おかの きんや)

 「ついてないな~」と思う時や「どうして上手く行かないんだろう?」と思う時はないだろうか。例えば、急いでいるのについつい電車内で居眠りをして駅を乗り越したり、なぜか自分だけに忙しい仕事が飛び込んできたりなど、心が疲労してしまうような出来事に遭遇することがある。そんな時に効く心のサプリメントのような一冊に出会った。

 ■思わず納得の「人生を幸せに過ごす」ポイントが満載

しあわせトリック

  今日ご紹介するのは”おかのきんや”さんが書かれた「しあわせトリック」という一冊。ちょっとしたことで生きていくのが楽になる方法が分かりやすく書かれている一冊だ。

【内容情報】(「BOOK」データベースより)TOKYO FMの人気番組「Blue Ocean」のスタジオ騒然!大反響!あなたの生活からストレスをきれいさっぱり取りのぞいてくれる37の驚きのトリック。

【目次】(「BOOK」データベースより)人ごみで押されるのは「ラッキー!」/一〇〇円を一万円より価値あるものにする方法/五歳若返る方法/人生に「期間限定」を設ける/一人の本命よりも一〇人のプチ恋人/名前を忘れた相手に好かれる方法/半分のビールをジョッキいっぱいにする方法/人の後ろに抜きんでる/あえてルールを破ってみる/持ち手のないティーカップ〔ほか〕

  おかのきんやさんは以前ご紹介した「『磯野家』の幸福」の著者。「『磯野家』の幸福」は漫画「サザエさん」の磯野家を題材とした心を和らげてくれる一冊だが、それに勝るとも劣らない素敵な考え方の数々が分かりやすく書かれている。

  この本には具体的に「こうした方が良い」ということが書かれてはいるものの、方法論ではなく物事の考え方を本質から示している内容となっている。単なるノウハウではなく心の持ち方というところまで踏み込んでいるのが素晴らしい。

 また、こういったマインドアップ系の書籍では、綺麗な言葉に飾られた机上の空論が書かれているものもあるが、本書は押し付けがましくなくすんなりと心に響いてくるものばかりだ。

 これは筆者の体験や苦労(苦悩)から自然と出てきた言葉がメインとなっているため、読む人の心の中まですんなりと染み込んでくるからなんだなと感じた。実体験に基づいた一人称の言葉は、どんなに飾った薀蓄のある言葉よりも重いということだと思う。

  例えば「5才若返る方法」という項にはこんなことが書いてあった。

「もし、今、タイムマシンで五年前に戻れたら、あんな選択はしないのに!そうしたら、今みたいなみじめな生活を送ることもないのにな・・・」そんな白昼夢によく浸っていました。しかし、ある日、ふと気がついたんです。現在の私は五年先の私から見たら、五年前の私だということに。私は五年前に戻ったらやっておきたかったことを思いっきりやってみることにしました。そうしたら、なんだかものすごく楽しくなりました。(本文P25~P26からの引用)

 この文章を読んで頭を叩かれたような気がした。私も気分が落ち込んだ時には同じように「○年前にやっておけば良かった」というように、過去の自分を振り返って悔やむことが少なからずあるからだ。

 そうではなく「将来の自分が思い返す現在の自分」という意識を持つことで、「現在の苦労」が「頑張るためのエネルギー」に変わってくることを感じた。

  気づきというのは得られそうでなかなか得られないものだが、この本の中にはたくさんの「気づき」が詰め込まれている。それも分かりやすい文書と分かりやすい例で書かれているので、読んでいてすんなりと心の中に入ってくる。

  「発想の転換」とか「ポジティブシンキング」とはちょっと意味合いの違う「しあわせトリック」。知っているといないとでは大違いだと思う。

 何かと悩み事やストレスの多い現代だからこそ、この一冊が心の中に幸せを導いてくれるのではないかとも思った。

しあわせトリック

しあわせトリック

 

 ■心を開いて見聞きすることの大切さ

 

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  講演会でも会議でも普通の会話でも、相手の言葉を一旦受け止めて素直に受け取ることはとても大切なことだ。私も場合によっては相手の言葉を疑ってかかることがあるが、これでは最初から情報をシャットアウトしていることになる。

  もちろん物事は疑ってみることも大切だ。この話は本当なんだろうか、何か裏があるのではないだろうかというように、最初から疑ってかからなければいけない場面にも残念ながら遭遇することがある。

 しかし、きちんと調べて出席する講演会や研修などでは、最初から講師の言葉を疑っていては入る知識も入らなくなってしまう。

 読書もどうようだ。今回ご紹介した「幸せになるための言葉」というのは、「そんなことないだろう」とか「私はそうは思わない」というように、ネガティブベースで読むのでは何の意味もなさないのではないだろうか。

  まずは心を開いて書物に書かれている言葉を素直に自分の中に取り込んで、そのうえで自分の実体験や考え方と照らし合わせてみる。照らし合わせてみて「少し考え方が違うな」と思った場合には、「なるほど、こういう考え方もあるんんだ」と考え方自体を承認しておくことも大切だ。

  物事は一方から見たら正しいことでも一方からみると正しくなくて、そういったことが表裏一体となっているんだと思う。だからこそ、一方からだけ見て何かを判断するのはとてももったいないことだと思う。

  昔から「素直に勝る天才なし」といわれているとおり、素直に物事を受け止めることから始めることを心がけたい。そして、私もそういう自分でありたいなと思っている。