限定商品や企画商品には思いがけない驚きがある。驚きがあるので興味を惹かれるのだが、文房具に関する商品だとさらにググッと惹かれてしまう。文房具好きだからこそだろう。
しかし、そういった商品は数に限りがあるので、人気があればあるほどなかなか手に入りにくいということになってしまう。私の場合にはなぜかスタードダッシュで出遅れる傾向があって、「あっ!これ良いな」というモノがあってもなかなか手に入れられないことが多い。ところが、入手することを諦めた途端に見つかることがあって、運が良いのか悪いのか分からない。
キャンパスノートとマリオのコラボ
以前気になっていたのが、キャンパスノートとスーパーマリオブラザースとがコラボしたスーパーマリオブラザーズ30th×キャンパスノート40thという企画。キャンパスノートが発売から40周年、スーパーマリオブラザースが30周年を迎えることで企画された「コクヨ マリオ ノート A6 キャンパス」というコラボ商品だ。
発売されたのは昨年の11月で、それを知って大型文具店などで探したのが年末の12月。遅い。来年の手帳ですら売り切れ続出する時期なので、コラボ企画商品もすでに売り切れていたらしい。
ところが先日、中央線沿線の駅ビルにある書店に何気なく入ったところ、それほど広くはない文房具売り場にちょこんと置いてあるのを見つけた。発売から半年が経って在庫が出たのだろうか。迷わず買ったが、「マリオ」と「クリボー」は売り切れだった。
それでも欲しいと思っていた商品に出会ったのもご縁なので、残りの4冊を買って帰ってきた。Amazonで買えばまだ在庫があるようだが、定価の何倍もする価格がついているので、そこまでお金を出して欲しいわけではない。
A6サイズのノートはちょっとしたメモ帳として使えそうだが、良い歳をしたおじさんが職場で使っているのは不気味なので、自宅用のメモ帳として使ってみようと思う。
ちなみに、4冊のうち3冊は、久しぶりにあった友人に買ったその日にプレゼントした。なぜマリオのキャンパスノートをプレゼントされるのか不思議だったと思うが、知人も喜んでくれていたので悪い気はしなかったのだろうと思う。
限定商品や企画商品はなぜすぐに売り切れるのか
先日も「これ良いな」と思っていた「はさめるペンケース」を、思いがけない時に思いがけない場所で見かけて買ったことがある。大型文具店に行って問い合わせても「現在、在庫切れなんです」と言われて諦めていた商品だ。
文房具販売に詳しい方に聞いてみたいところ、「メーカーによっては新商品の製造数を抑えている」という答えだった。また、「特に企画商品は売れ残るとどうしようもなくなるので、一般的には少ない数の販売になる」ということだった。なるほど、理にかなった考え方だ。
一方で、人気があるのに製造数が少ないと、価格が高くなるうえに場合によっては転売によってさらに価格が高くなってしまう。販売する側の考え方と購入する側の考え方の違いだろうが、だからこそ希少価値が出て保有欲を満足させてくれることにもつながるのだろう。難しい。